エレファントカシマシ のドラム担当、冨永さんと飲んでみたい!
冨永さんは愛称トミということで、トミって呼ばさせてもらってもいいかなぁ。。。
いいよって言ってくれそうなので、トミで決まり!
トミはいつもどんなところで飲むんだろう。エレカシのMV見てると、飾り気のない風景の中で撮影されてて、で、トミは1番その風景に溶け込んでいるように思う。飾り気のない飲み屋がいいな。
親方と奥さんが二人で切り盛りしてそうな、小さな居酒屋にしよう。
「まずはビール」
トミがそう言うと、瓶ビールとコップが2つ運ばれてきた。よーし、飲もう!トミに聞きたいこともあったんだ。
「あの、私エレカシ沼落ち一年生なんです。で、去年、エレカシのコンサートとかフェス行ってみたくて、アラバキと、それから映画館で野音観ました。野音はチケット当たらなかったので」
トミ「そうか、来てくれてありがとう」
「私、アラバキに行ったとき、びっくりすることばっかりだったんですけど」
トミ「うん」
「アラバキのアーティスト登場のとき、ジングル鳴って、何かしら曲が流れて、楽器隊って言うんですか?冨永さんと石くんと成ちゃんが先にステージに登場して、そして軽く音鳴らしてだんだん1曲目のイントロになって、観客は「あー始まるぅ〜」ってボルテージ上がってきたとこに、歌係って言うんですか?宮本さんが出てきて、客席が「ウオ〜」って。そんな流れで始まるとてっきり思ってて」
トミ「ああ、SEがないってことね」
「ええ、でもそのときはジングル鳴って、黒っぽい服を着た人が4、5人一斉に出てきて、無言で楽器持ったり、マイクの位置調整してて、その状況で客席がもう「ウオ〜〜〜」っとなってて。私、状況わからずに、曲始まって宮本さんが歌い出してから、4人一緒にステージに出てきたんだって気づいて」
トミ「うん、うん、それで?」
「びっくりしました。初めてだったから。コンサートのオープニングがそういう感じだったのが」
トミ「他にもあった?」
「私、デーデと珍奇男初めてで、宮本さん歌う前だったか、バラードでうっとりするよ、とか、とろけさせるよとかおっしゃって」
トミ「それで?」
「びっくりしました。デーデや珍奇男って強烈な曲なんですよ、私の中で。曲のタイトルもそうですし。デーデはすごい歌詞だけど、でも確かにその通りだなと。珍奇男は無骨とエレガンスが共有してるような感じって言うか、どんな言葉で言っていいかわからないですけど。ただバラードはゆっくりしたメロディの曲のイメージだったので。あのハードな曲がバラードなのかとあのときは戸惑ってしまって」
トミ「あと何かあった?」
「ドラマーって凄いな〜って。エネルギッシュだし、冨永さん、かっこ良かったです」
トミ「え?」
「びっくりしました」
「そういえば、野音のとき宮本さんに”バンドのあにき、トミ”って紹介されてたじゃないですか?
宮本さんが思ってるトミって漢字の兄貴?それともカタカナのアニキ?平仮名のあにきは無いと思うけど、どうなんでしょうね」
トミ「どうしてそんなこと?」
「宮本さん、そういうとここだわってそうだから。衝撃的だったし、私の観念が変わったというか、新しい観念が生まれたというか。同じ言葉の音でも漢字かカタカナか平仮名か考えてるような、そんなこだわりかたっていうか。アラバキ、そういうコンサートだったなぁと。」
「デーデと珍奇男は、音楽の教科書に載せるべきだ〜」とか、
「エレカシの曲の詩を国語の教科書に載せるべきだよね」とか、
くどくど絡んでも、
「うん、うん」って、寄り添ってくれて、電車に乗せてくれるんだろうなぁ。。。
私の中でトミは、
カタカナのアニキです。