映画鑑賞_君たちはどう生きるのか | kon3。(このさん)の創作活動日誌ブログ

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 先日、映画「君たちはどう生きるのか」を観てきました。

 これはアニメ作家・宮崎駿氏による十年ぶりの作品だという。 正直いうと今作品は時間などの都合(またゴジラやゴールデンカムイなどいい作品があったので)で映画館での観覧は見送ることにしたのですが、 アカデミー賞・長編アニメーション部門を受賞したおかげで、よく観に行く映画館側が、終わりまじか(上映終了)だった上映時間を繰り上げ、昼間上映をするようになり、 大画面での観覧ができたのでした。

 

 前半は宮崎さんというよりも故・高畑勲のようなリアルな戦争描写が描かれていたように思う。 宮崎さんの作品は戦闘シーンなどはあるがそれはファンタジーの世界の物語上の闘いの演出だが、 今作品では、実際の戦時下の日本の風景が描かれているように思えるからだ。そして後半は父親の仕事の都合で死んだ母親の田舎に住むことになった少年の精神的な世界観がファンタジーとして現れ、 それが現実なのか幻想なのか、そしてそこに自分の亡き母親の分身(若い母親のキャラクター)や先祖の霊(大祖父)が現れ、 物語は展開していくというもので、そこはいつもの宮崎アニメのファンタジーの世界だ(おかしな鳥のキャラもいた)。

 

 

 宮崎駿といえば毎回「今回で引退する」といって引退宣言してはまた撤回をするということを繰り返しているので (自分が記憶するところでは「もののけ姫」あたりからだと思う)、 それを信じて今回が最後の作品だと思い観に行くフアンからは「インタイ、インタイするぞ!サギ(笑)」とも呼ばれはじめているとか。 聞いた話による(本当かどうかは不明)と「もののけ姫」のときはディズニーの傘下(スタジオ・ジブリがディズニーと提携したのが気に食わなかったという)に入ったのが嫌だったから…。また 「風立ちぬ」では本当に引退を考えてて、それまでいっしょに仕事をしてくれたスタッフも辞め、ジブリもアニメ制作の人員を整理したという。 でも今回再び引退宣言を撤回して復帰したのは劇場アニメ「君の名は」の新海誠の作品を観て、新しい作家や制作技術(テクノロジー)の進化に触発されたという話だ(なおあくまで自分が聞いた説(はなし)だ)。そしていまの若者たちにいいたいこともあったのだろう…まあ宮崎駿氏は死ぬまで何かを描き続けたいという欲をもつアーティストなのだろうということだ。

 

 また最近の宮崎作品はラストが静かな終わり方をしているのが特徴だと思う。 「あれ、これで終わり?」「いつの間に終わったの?」という感じでエンドロールが流れていく。 まあ観覧する側としてははっきりした終わり方のほうがわかりやすくていいのだろうが、 曖昧な終わりかたは物語が終わっても余韻を残す感じもするのでいい。 ネイティブアメリカンでよく自分たちの子供たちにお話しを聞かせてあげるときの最後に「物語は終わる。そして人生は続く」という言葉を付け加えるという。 それは「物語は終わっても、そこに登場した人たち(キャラ)は物語の中で生き続けている」ともいえるし 「物語は終わっても、あなたたちの人生の中で物語(想像のチカラ・空想する想い)は生き続ける」ともいえる。 宮崎さんの作品の終わり方はそういう感じがする(今作品もそうだ)。

 

 まあ、それも含めて宮崎さんの魅力である・・・と思う。

 

 

 

 

 

今回はもう時期も遅かったのでパンフは未購入

 

 

 

 

 

 

 

 

■ 個人的評価(最高★5) ★★★☆3.5 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

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