創作活動日誌(特別編)＿MY やりすぎ都市伝説４～燃え尽き症候群、それとも・・・

★ 今回も回顧録記のつづきはまた今度にして　前回の自分の「MY やりすぎ都市伝説」のづづきについて書いています。

　前回、友人に「面白いから漫画にしたら」・・・といわれたが。

　それを実際、デジタル漫画や演劇の脚本などにしようとしていたのが　DEEP Sky（神話）、 DEEP Night（浮世草子）、 DEEP Forest（御伽噺）それをひとつのカテゴリーにまとめ、出力する作業（創作活動）をしていたのがKAIKO プロジェクト。そしてそれを現実に落とし込む　自分のこれからの作品の表現とするのが次のプロジェクト…「インスパイア・プロジェクト」として現在活動を目指しているのです。

　ちなみに、もともとKAIKOプロジェクトをやろうという動機は、30代中ごろ、人生の最大の危機（絶体絶命）をむかえ、その後どん底を味わう暮らしをしていた。そのとき、「これで自分の人生を終わった」という思いと「自分の中にまだやり残したことがあるとしたら」を考えてみたとき、子供の頃から自分の中にあった世界観（物語のようなイメージ）をまだ創作していない（自分の中から出力していない）と思った。そのとき生まれたのが「KAIKOプロジェクト」、そしてその後の創作活動のメインはKAIKOプロジェクトの創作活動となっていったというわけだ。

　しかしどうもKAIKOプロジェクトを終了（完成した作品というよりも絵コンテ脚本というカタチで出力したモノした）して　現在も「燃え尽き症候群」のような感じでいるのです。これまでそのイメージは子供の頃から頭の中（イメージ）にあった世界観（物語）。それをアウトプットでき、すべて出し切ったという感じなので、「燃え尽き症候群」という言葉で表現しようとしているのですが、これはいままでとはちょっと違う感じがする。確かにこれまでいろいろなことをやり、その都度燃え尽き症候群というものになったことは度々ある。でもそれも数か月でだいたいは次のことをしているとそこから抜け出していくものだ。しかし今回は違う感じがするのは、燃え尽き症候群というよりも、魂を分離したといった方が言葉として正しいかもと思うのだった。長い年月自分の中にいたものを取り出した感覚は自分の魂から取り出した感じにも通じるかもと思えるのだ。出力した作品…絵コンテ脚本を眺めてみると、それは自分の魂がそこにあるように思えるときがあるのだ。

　そんなとき以前見た演劇を思い出す。それはシャムの双子の話で、ひとつの身体を共有する双子、いわゆる双子同士の体がくっついているという感じ。その双子が手術をうけてふたつに分離された。双子のひとりは軽くなった体とひとりになった自由を謳歌するのだが、いつもそばにいたもうひとりを失った感覚は日増しに寂しさを増してくるそしてある日、自分の半身を　魂の一部を失ったことを悟る・・・というお話を思い出した（野田秀樹が上演した「半神」（萩尾望都作））

　いまの自分は魂の抜け殻なのだろうか…いいやまだ完成した作品はひとつもないことは確か。これからの自分の創作活動またはアーティストとしての活動はこれをつかって（絵コンテ脚本）、世界に表現していこうということなのだから（それがインスパイアリング・プロジェクトの主旨）ただいまはじっとしているだけではない。これが自分から分離された魂なら、それをこのまま終わらせるわけにはいかない。次はどんなカタチ（作品）にしようかと思案している。これまでどうりデジタル漫画などを制作することも考えるし、もしかしたらまったく違ったカタチでの表現になるかもしれない。それを待っている感じだ（トキをまつ）。自分としては、残りの創作活動人生はそこに絞っていきたいと思っています。