映画鑑賞_ミステリーと言う勿れ | kon3。(このさん)の創作活動日誌ブログ

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 先日、映画「ミステリーと言う勿れ」を観てきました。


 観る前はテレビシリーズを観ていたのでその続き(シリーズの最終回では謎を残したまま終わったので)かと思いきや、また別の事件(広島編)だということで。 この作品は推理ミステリーモノだが、そんなに昔の探偵モノのようなおどろおどろしい感じはなく、殺人事件も過去のことの推理で、「金田一耕助」の事件モノのように現在進行形で殺人事件がおきるということではないので 安心して観れる感じだ。 観終わった後も、いろいろな教訓を感じる作品だった。 個人的には「過去は過去、未来は未来、過去の遺恨を未来の人に負わせるのはもうやめよう」というメッセージを感じた。 

 

 ちなみに偶然だが、この映画を観に行く前にNHKのドラマで放送された横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」を観ていた。 それとこの作品を見比べるではないが、どちらも過去の遺恨や複雑な親族関係のドロドロした人間ドラマが事件へと向かうところは同じだと言える。 しかし横溝正史の方はそれを視覚的に映像化している。残忍な殺し方や死体があったり、エロチシズムな描写があったりしている。一方「ミステリーと言う勿れ」の方はそういうシーンはあまりなく、主人公・久能整の軽快な言葉の描写だけで流してしまう感じ、また過去の悲惨な事件はアニメ(紙芝居だろうか)で説明するというところだ(その前にたくさんの遺骨が見つかるシーンがあり、それによって観客の創造をよりかきたてる仕掛けを感じる)。 

 

 この点が違いだろうか。 これは横溝正史の作品…というよりKADOKAWAの戦略だろうか、僕の記憶では殺人のシーンのパフォーマンス化や死体などを美術の造形物に見せるような感じにしたのが「金田一耕助の事件シリーズ」だったように感じるからだ(「犬神家の一族」でのスケキヨが池で逆さになって発見されたポーズのシーンがショッキングで、それは広告に使用されたり、までもそのシーンを再現したパロディがあったりと、それほど社会的にもインパクトがあり、またそういう推理ミステリーモノをエンターテイメント化した最初だったように思える)。 その後、推理ミステリーモノは残忍なシーンやエロチシズムなシーンが主流、、、いまも続いているように思えるが・・・ただ現在はコンプライアンスが厳しいので、言葉巧みに、また軽快なしゃべりのリズム(まるで漫才のようなユーモアのあるしゃべり)で、事件を解決に導く、こういう推理ミステリードラマが登場してきたのだろうと思う。 なお、結局テレビシリーズの謎は残ったままなので、このあとも続くのだろう…(それはテレビの特番か、また映画化か)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ 個人的評価(最高★5) ★3.7 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

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