「収集期<9> ライフワーク作品の発見」
現在ボクは「新しい神話をつくる＜かたりべのチカラ＞」という＜KAIKOプロジェクト＞コンセプトから世界観づくり、デジタル漫画などの制作をしています。 これは、そのプロジェクトをおこなうようになったことを「創作活動日誌」として書いています。 ちなみに「収集期」とは創作作業には三つの段階があると言われます。最初は「集める」、次は「捨てる」 最後は「選択する）シンプル）」。 するともっと大きなモノとひとつになる（宇宙と一体化）・・・。 そこからこれは自分の成長がはじまるに戻る（再び「収集期」にはいる）…段階の時期のはなしです。
僕ら「ＣＳＳ」は、1992年に「あいドル＄」という演劇イベントをおこないました。 そしてそれは自分にとっての「ポイント（分岐点）」となった作品だと思っています。
まずそこではじめてパソコンと融合した演劇をおこなったこと（これは前回書いたので割愛）。 この作品を書くとき、イベントではじめてパソコンを使用することになり、その「コンピュータ」というものに興味をもった自分は それをテーマにして物語を描くことにしたのでした（それは自分が18歳のときにインスピレーションを感じたことに近いと思ったからだと思う）。
そして脚本は自分が書きました。そのストーリーは「デジタルで『アイドル』をつくる」という物語。 それはいまでいう「アバター」のことですが、その当時そういう言葉がないので自分は「あいどる（偶像崇拝を意味する）」と呼んだのです。 この「あいドル＄」は上演後も何度も書き直し、手を加えていきました（物語は終わってもアイデアが出てくる感じでした）、そしてそこからその続編となる話が次々と自分の中で生み出されていったのです。 それが「あいどる・シリーズ」です。 ちなみに次の「お願いＤＪ」は「バーチャルリアリティー」をテーマにした作品（概略：28歳の青年がコンピュータをつかって18歳の自分を体験するのだが、そこに自分の分身たちが登場する。そしてその中に自分のヒーローが…）。 次の「ガイ～街は狂気の夢を見る」はいまでいう「AIとメタバース」をテーマにしていた作品だと思います（概略：ガイと呼ばれるAIがある街に人々の意識があつまってくる…）。
その時期はまるで地面から水がわきでるように「あいどる」についてのアイデアが出てきました。そしてとりあえず文章系（脚本というカタチ）では「あいどる・シリーズ」は七作つくりました（5作は未上演）。 そしてその八番目として創作しはじめたのが「DEEP Night」でのデジタル漫画での製作です（概略：人の魂と妖が入り混じる隠れ里の世界。それはつまりメタバースで集まった人の意識と魔界との境で生まれた世界だということ。そしてそこで 巻き起こる「オイラン＜あいどる・アバター＞」たちの物語）。
また脚本としてつくった七作品は現在「DEEP Sky」のストーリーの構成に生かされているので、 つまり「あいどる（・シリーズ）」という作品はいまも自分の創作で描きつづけている作品だといういうことなのです。それはひとりの作家がなにかひとつのテーマを探求し、それを自分のライフワークとする作品が見つかったようなものかもしれません。
つづく
■ 龍 神 ■
疫病退散
少しづつだが、
「つくる」プロジェクトが動きだし
「まなぶ」プロジェクトも動いている
…ので、次は「オープン」プロジェクトだ。
●プリミティブな制作物をつくる部門「KONOMOTO Satoshi」
・自分の独自のアート制作
●デジタル制作をおこなう部門「kon3。」
・KAIKOプロジェクト：新しい神話づくりをめざす（デジタル漫画 イベント フィギュア人形制作など）
●その他の活動をおこなう部門「古野本聡」
・アートの社会貢献の実験
・人財育成 など
■クリエーション・スーパー
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なお ここに書かれていることはあくまで個人的な意見なので… 多少の小言はご了承ください
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