デジタルはいにしえから | kon3。(このさん)の創作活動日誌ブログ

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福岡でクリエーターをしている僕は、ここでは主に最近の創作活動のことを中心に書いて公開中。

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数年前かフジテレビで「モナリザの微笑み」というドラマがあったことを覚えているだろうか。 おおまかな内容は 東京に日本初のオークションハウスができて 主人公(江口洋介)は、表向きはオークショニア(お客を前に値段をつりあげたりする舞台前でハンマーなど叩く交渉人のことだ)だが、ウラはレオナルド・ダ。ビンチが描いたといわれる連作画を追うトレジャーハンター。 東京のオークションハウスを舞台に いろいろな美術絡みのエピソードがありながら ついに「二枚目のモナリザ」の行方をつきとめる。 しかし、そこでまちうける思わぬどんでん返しとは…。

このドラマが放送されたときは そういう噂は確かにあったが それが真実かどうかはまだ不明だった。 しかし近年、ついに「二枚目のモナリザ」がどうもほんとうにあったようだ。 しかし、それはダ・ビンチ自身が描いたものではなく、どうも 弟子が描いたモノだったという。 当初その絵は弟子が師匠のダ・ビンチを模写したというありふれた模写画だろうと思われていた。 しかし近年いろいろと科学技術も進歩し その模写だと思われていた「モナリザ」の鑑定をした結果。 ダ・ビンチが「モナリザ」を描いているすぐ横で描かれたモノだということがわかったのだ。

ではなぜ ダ・ビンチは自分が描いている横で 弟子に絵を描かせていたのか… いろいろダ・ビンチのメモを調べるとその謎のヒントらしいモノが伺えたという。 それは ダ・ビンチが描いた「モナリザ」が正面だとすると その絵は7cm差の目線から描かれた絵(その差は人のふたつの目の間隔)。 そしてその二つを比べて見ると 絵が立体に見えてくる… どうやら ダ・ビンチは いまでいう3Dの原理を理解し それを「モナリザ」で表現しようとしていた、それで「二枚目のモナリザ」がうまれたといういのだという。

ある番組では ダ・ビンチの「モナリザ」をデジタル技術で赤くし 弟子の「二枚目のモナリザ」を青くし それを3Dメガネなどで見ると確かに手の部分などは浮いてくるという(個人差はありますが)。 ダ・ビンチは よく解剖学や科学技術などを独自の実験で独学で学んだりしていた。 ただ平面的な絵を描くだけでは飽き足らず、デジタル技術なども意識して絵を描いていた(平面ではなく 3Dを意識したものを描こうとしていた)という推論ができるという。



これはダ・ビンチだけではなく 日本の浮世絵師の安藤広重が描く浮世絵(飛行機やヘリコプターなどがないと描けないような高いところの目線の絵)、画家・円山応挙(絵の位置 描かれたモノの目線 襖の位置などをたくみにつかい 絵が浮き出るようにしている絵<3D>)、伊藤若冲(ドットだけで描いた絵 いまのテレビの原理を数百年前におこなっていた) また若冲は当時の人たちに「作品の評価は千年後の人たちが決める」とさえいっていたと、千年後どころか それは現代にあった「デジタル作品」であるといえそうだ。

近年は、昔の画家が描いた絵画や浮世絵をデジタル技術で再現しようという試みがおこなわれている。 そして3Dやデジタルの感覚を最新の技術でおこなっていく… しかしそうしているうちにその作業をおこなっていく人たちが感じるのは 単に復元や絵を綺麗にするのではなくその当時の作家が意図を感じるのだという。 それが「デジタルの意志」のようで。 もしかしたら 現代人よりも彼らの方がより「デジタル」の感覚だったのではと思えるらしい。



この話を聞いてボクが思ったことは、ボクがいまおこなっている創作活動での「神話」で考えているのはこういうことだろうかと思ったりする(自分がおこなっている感覚に似ていると話を聞いていて感じた)。 それは、単に古いものを現代にアレンジして見せるということではなく 神話の中にある意識を「デジタル」で…という感じ。 しかしそれと同時にどうももうすでに神話の中に「デジタルの意志」があるように思ったりしていた。 よく彫刻家や仏師の人たちなどがいう 自分がつくりたいものをつくるのではなく もうすでに木や石の中に 自分がつくりたいものや仏様はいて 自分はそれを掘り出している… 最初ボクはデジタル漫画や演劇などでストーリーをつくろうという感じだったが 段々その感じに変化がおきてきた それは創作する 物語をつくる 神話をつくる…ということではなく もうすでにそこにあり それを掘り起こしている感覚のように思えていたのだ。 

神話は世界が見る夢だと故・神話学者のジョーゼフ・キャンベルはいう。 それはユングの無意識の元型(アーキテクチャ):肉体をもつ生命がもつ基本理念(同じ器官 同じ本能 同じ衝動 同じ葛藤 同じ不安や恐怖 同じ精神) そして人はそこから神話を生み出した。

美術家などが昔の画家が描いた絵画や浮世絵をデジタル化 そしていまボクが「神話」それに挑むのは 偶然ではないかも(リンクしているように思えてきた)

現代 多くのことがデジタル化しているというが、もしかしたら古<いにしえ>からデジタルがあり、最初から生命の進化はそれにむかっていたのかも…と思えたりする。












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