義母が足の間接に金属板を入れる手術をしました。もともとO脚だったのですが年齢が進むと共に左右のひざの間隔が広がりだし、痛みで歩行困難になりました。
金属板を入れることで足がまっすぐになり歩けるようになりました。
歩行が困難な場合、家の中がフラットで全く障害がない状態であっても上手く歩けません。
行政や学者はそれでもバリアフリーを薦めます。
介護の現場で働いている人たちは、必ずしも家の中がフラットの状態でなくてもよいと話します。
実際要介護の老人に話を聞くと、敷居などの段差があってもそれを乗り越えようと伝い歩きをしてでも努力するし、段差のある場所を記憶するようにして気をつけて生活している。ということでした。
全てフラットにするのは、車いすを想定する場合のみだそうです。
比較的古い狭い住宅にお住いの都市部の一人暮らしの老人は、玄関まで1段高いポーチを上がり、更に框を上がって家に入ります。道路から家までスロープをを作る敷地的余裕はありません。そして家の中では、板の間と和室の段差、湯船と床の段差、ベッドと床の段差など高低差の中で暮らしています。週に2,3日はヘルパーさんに来てもらい身の回りの世話をしてもらいます。そのほかの日は自分一人で炊事、洗濯、掃除、買い物をしています。
介護関連の人たちは、「老人は元気ですヨ。」とよく言います。本当の所老人が家に対して求めているのは何時歩けなくなってもよい家ではなく、活き活きと暮らせる家なのではないでしょうか。
彼らは心の片隅に「まだ十分動ける。」といった思いを必ず持っています。
行政はバリアーフリーに対する助成のみを考えています。
老人の住まいを設計するときに安全ばかり念頭に置いてプランをまとめてしまうと、寝たきりになる事を助長する住宅しかできないのではないでしょうか。
老人の本当の気持ちをよく把握することが大事だとおもいます。
