先日の日記を上げた数日後の1月14日の昼頃。
こむぎさんはHeavenly Birthday(天国の誕生日)を迎えました。
空に旅立っていきました。
最期の日の朝。
水飲み場までたどり着けていない姿で朝を迎えていたこむぎさん。
あわてて水を差し出すとガブガブ飲み干します。
そして朝ごはん朝ごはん!!と跳ねる割には、
食べ始めて2/5位食べたところで少しずつ食べれなくなり、
ゆっくりと呼吸はしているもののの、体をまっすぐに保持することができません。
最初はさっき水をガブ飲みしすぎて食べられないのかな?と思いましたが、
ゆらりゆらりと体が傾き震え始め…
…なのにお皿を下げようとするとカッ!と起き上がって食べます。
食い意地バンザイ。
…でも1口食べたらもう終わり。
これを繰り返し…病院へ。
血液検査の結果は、到底ご飯が食べられるような状態ではないと言われるようなものでした。
え、さっき食べてましたが…???
即預けて点滴。夕方にはお迎え…
のハズが。
そのままお昼ごろ、旅立っていったそうです。
それもスタッフさんや先生が点滴室から一瞬目を離した、
そんな僅かな時間の間に眠るようにすっと、穏やかに亡くなっていたそうです。
こむぎさんのことだから、
ああ、やーっと周りに人いなくなったわー、静か静か。
疲れたから今のうちにちょっと眠ろうかしら?
…とふうと緊張を解いて寝たら、意に反して体が終わってしまった…って感じな気がします。
知らない人がいるとどうにも周りを気にする性格の彼女ですから、
また病院に預けられて、迎えに来るからと話してたのは聴いたけど…寝とくか。
…って感じかな。
ギリギリまで気を張ってたんだろうなぁ。
そして、あれ?やっちゃった?と思ったに違いない…。
…にしても、「誰もいない時に旅立つ」なんて、流石こむぎさん。
「誰もその瞬間を見ていない」と聴いた時に、
なんてこむぎらしいんだ…と家族全員呆れ返り、思わずぼやいてしまいました。
家の中でもいつもいつも誰も見ていない時・場所でなにかやらかしてくれてましたが、
最期の時まで誰も見てないとは…もうぼやくしか無いですよ?
いやもう、本当に、ある意味こむぎらしい旅立ちだったのだと思います。
迎えに行った彼女は本当に穏やかな表情でした。
ちょっと笑ってるようにも見えたかな?
思わず出た言葉が「おつかれさん」でした。
おいしいもの食べてる?やっとめいっぱい走ってる?
いい夢を見ていたなら、いいなぁ。
そんなわけでハイパーやんちゃ娘のこむぎさん。
14歳と10ヶ月の犬生は終わりを迎えました。
ここ最近、ブログにはあまり書いていませんでしたが、
去年の秋以降、急速に衰えていくこむぎさんの姿がありました。
カート散歩だけでなく、実は車いすを作っていました…あまり稼働はしませんでしたが。
突然の入院、そして何が悪いのか結局、原因不明のまま退院。
酸素室が必要になったり(でも毎朝自分で開けて脱走してた ←)、
足が立たなくなってしまったり等の経過もありました。
そのあたりのことをこれから少しずつ書いていこうと思います。
暫く介護日記的な内容になるでしょうか。
こむぎさん。
食事の速度は流石に落ちてたものの、旅立つ当日の食事まで手作り食、
前日の夜まで、ここ数年と同じ量を毎日毎日完食でした。
絶対食べ残すものか!とばかり、みじん切りの一欠片までしっかり食べてくれました。
14年と8ヶ月前。
この子の犬生、きっと10年以上。絶対大切に楽しく過ごす!
と迎えた日のことを思い出しました。
その直前に病気を患った、私のリハビリのお供としても大活躍してくれました。
おかげで今の私があります。
こむぎさん、最後まで楽しく過ごしてくれたかな?
最後の方はあまり外に出られなくなっていましたが、カートでお散歩。
そして、せめてご飯くらいは楽しい時間を過ごしててくれていたならいいな。
ありがと。こむぎ。
いつでも帰っておいで。