脊髄腫瘍との戦いの日々〜発覚から手術、そして回復までの私の道のり -3ページ目

脊髄腫瘍との戦いの日々〜発覚から手術、そして回復までの私の道のり

脊髄腫瘍は10万人に1~2人の珍しい病気。発覚から手術、回復までを記録し、同じ病気の方と繋がれたら嬉しいです。

朝、顔を洗ったら突然、鼻血がポタポタ。
不安でいっぱいだったのに、追い打ちをかけられたような気がして、
「大丈夫かな、こんなスタートで…」って、心の中はぐちゃぐちゃ。

8時20分。
パジャマ姿で、看護師さんに付き添われながら、
自分の足で手術室へ歩いて行った。

途中で我慢できなくなって、泣きじゃくった私。
主治医がそばに来て、優しくなだめてくれた。
あの時の声、ずっと忘れない。

手術室には、15人くらいのスタッフさんたちが待っていて、その中の5人くらいと、なぜか握手を交わした。
「お願いします」っていう気持ちを込めたけど、
相手の手の温かさが、やけに心に残ってる。

先生たちの顔を見て、ひとりひとりに「体調どうですか?」って聞いた。
きっと、怖さをまぎらわせたかったんだと思う。
でも、本音は――
「先生たちも、元気でいてね。私の手術、無事にしてね。」っていう気持ちだった。

そのあと、椅子に座って、注射。

…そして記憶は、ぷつん、と途切れた。

術後、目が覚めた瞬間、私は「手術がまだ終わっていない」と思っていた。
体がまったく動かず、首から下が麻痺していた。
ナースコールも押せなくて、不安と恐怖で泣きじゃくってパニックになっていた。
その時、看護師さんが私に気づいて来てくれた。
私は泣きながら、混乱した声で聞いた。

「ここ、どこ?」

看護師さんは優しく答えた。
「個室です」

私はすぐに言った。
「私、大部屋なんだけど…」

すると看護師さんは、落ち着いた声でこう言った。
「手術終わったから、今は個室にいますよ」

でも私はまだパニックの中にいて、こう返した。
「…まだ手術してないよ」

自分がどこにいるのかもわからず、
体も動かず、時間の感覚も消えていて、
現実をすぐに受け入れることができなかった。

けれど、看護師さんの声や存在が少しずつ私の心を落ち着かせてくれて、
ようやく「私は手術したんだ」と、少しずつ痛みもあり実感しはじめた。

この瞬間のことは、ずっと忘れないと思う。

手術時間13時間半でした・・・

続く・・・