目を覚ました私は、酸素マスクをつけていた。
声は出せたけれど、首から下が1ミリも動かない。
完全な四肢麻痺になっていた。
ナースコールは押せない。
だから私は、何度も大声で看護師さんを呼んでいた。
酸素マスクが苦しくて、少し外してもらった。
そのあと、また酸素マスクをつけてもらう時に――事件は起きた。
看護師が、酸素マスクのゴムを頭の後ろにかけようとして、いきなり私の頭をガッと持ち上げた。
首の手術をしたばかりなのに。
頭の後ろにゴムをかけないようにしてあったのに、あの看護師は、何も確認せず、やりやがった。
悲鳴が出るほど痛くて、殺意を覚えた。
優しく、ゆっくり頭を動かしてほしかった――
よりも、そもそも頭の後ろにゴムをつけるのをやめてほしかった。
悪魔の看護師がいた。
その夜、先生が心配して病室に来てくれた。
私の手と足を、固まらないように、ゆっくりと動かしてくれていた。
首の痛みは激痛だったけれど、それよりも手と足の痺れがひどくて、一睡もできなかった。
手が勝手に上がったり、
変な方向に曲がったままの状態で動かせず、
その姿勢のままでいるのがつらくて、また大声で 看護師さんを呼んでいた。
動けない体。
床ずれを防ぐために、2人がかりで体勢を変えてもらう。
でも、首が激痛で、動かされるたびに悲鳴が出た。