ずいぶんなご無沙汰である。
皆さま元気にしておられるだろうか。

移転してからというモノ、
日々仕事に追われ車輪を走り続けるハムスターのような状況に陥っている。
忙しいのはいいものの、どうもクリエイティブな思考から遠ざかってしまっている。

文章の推敲でもしてみれば、右脳の活性化につながるだろうと、キーを叩いている次第である。
いささか長文になってしまったが、最後までお付き合い願えれば、幸いである。


お題はロッキングチェアだ。



写真は、40年前、僕が胎児だった頃に実家へ来たモノで、
悪童時から、揺れの限界まで挑む遊びを母に叱られながら、共に過ごした我が家のロッキングチェアである。

揺れの具合がちょうど良いと母もいたく気に入っている。

しかしながら、
そんな使い方をしていれば傷むのは当然。
さらに
修理を試みた父の素人手により追い討ちをかけ、
状況は悪化の一途、ご臨終寸前である。

それでも、大事にとっといてあるのは、
やはり家族の想い出や想い入れがつまって棄てられないのだろう。

大人になって、幸か不幸か家具屋さんになった僕は、このロッキングチェアを再生するコトにした。
再生といっても、どの部材も何かしら傷んで使えない。僕なりに少々デザインをアレンジし、同じ座り心地で新しいモノを製作するのが最善であろう。

このロッキングチェアを囲んで暮らしてきた我が家族が、
各々新しい家族を連れて、生まれ変わったロッキングチェアに揺れる光景を目を細めて想い浮かべている。

Γ早く完成させて、届けに行きたい!」

と気もはやるが、
なにぶん、車輪の中のハムスターである。


両親には気長に待っててもらうコトにする。