こんにちは。
こんぱな@手作りごはんの獣医師です。
最近、ステロイドを使わないフォローアップの方法を
お伝えしていたので、
以前、ご質問を頂いた際にお答えした
ステロイド絡みのQ&Aを引っ張り出してみました。
Q.
アレルギーの犬を飼っています。いろいろ調べて、
ステロイドの怖さがわかったのでやめたいのですが、
やめるにあたって注意点はありますか?
A.
ステロイドを急にやめるのはお勧めしません。
状況によっては大変なことになりますので、
自己判断で急にやめることは避けたほうが良いです。
すてべのケースに当てはまるわけではありませんが、
体に余計なものが溜まりすぎているとき、
その余計なものを排泄するために
通常の排泄ルート(尿からの排泄)では間に合わず
皮膚からの排泄が行われてしまうことがあります。
その場合、かゆみや湿疹、発赤などの症状が現れます。
ステロイドというお薬は、
そのような皮膚からの排泄を抑え込むことで
かゆみや湿疹などの症状を消すことができます。
ただ、ステロイドは
根本的な原因を解決する薬ではないので、
ステロイドをやめたときに
まだ体の中に原因が残っていると、
ステロイドが押さえ込んでいた症状も
急激に噴出してしまう可能性があります。
いわゆる【リバウンド】という状態です。
そのため、ステロイドをやめる場合は、
”徐々に減薬”する必要がありますし、
ステロイドを減らしつつ、
体に蓄積しているものを積極的に排泄する、
また、新しい蓄積を抑えることで
”ステロイドがなくても大丈夫”な状態に
身体を持っていく必要があります。
私がステロイドの減薬を行う際には、
以下のことを並行しながら徐々に減薬していきます。
●水分をたっぷり摂取して、体に蓄積している
老廃物を尿からどんどん排泄する
●食事量を抑えて胃腸肝臓膵臓を休める
●かゆみを誘発すると思われる食材は避ける
(個々で異なります)
●肝臓をサポートする食事を心がける
●酸化した脂質を避ける
●添加物を避ける
などなど。
ステロイドは使用量が多ければ多いほど、
また、期間が長ければ長いほどリバウンドが大きいので、
できれば理解のある獣医師との連携の上で
ステロイドの減薬を行なっていただければと思います。
なにかの参考になれば幸いです!
こんぱな@手作りごはんの獣医師
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