こんにちは。こんぱな@手作りごはんの獣医師です。
手作りごはんのご質問にお答えしようと思います。
前回のブログでは、腎臓への血流量を上げるために水分たっぷりのごはんがとても効果的!
というお話をさせて頂き、
更にそれ以外にも腎臓への血流量を上げる、つまりろ過機能をサポートするために大切なことがありますよ〜!
という部分で終了とさせていただいていました。
本日はその続きから入っていきたいと思います。
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水分を摂取することはとても大切ですが、腎臓への血液量をあげるための行為として、その他にも大切なことがあります。
それは体温を上げることです。
体温が上がるということは、代謝が活性化するということ。
代謝が活性化するということは、体の血流の流れが良くなるということですから、
もちろん腎臓への血液量も増えます。
体温をあげるためには
1)運動する(能動的な体温上昇)
2)加温する(受動的な体温上昇)
の2つの方法があります。
ある程度体力のある子であれば、1)の運動による代謝アップをおすすめしますが、体力がない子だったり、心臓にトラブルを抱えている場合等は運動が適さない場合もありますので、その場合には2)の加温がよいでしょう。(お風呂、マッサージ、ゆたんぽなど)
お風呂は嫌がるけど、足浴ならできるという子もいますし、蒸しタオルを背中(腎臓付近)に当ててみるのもよいかもしれません。
手足先や背骨の脇をマッサージして頂くだけでも、血流は活発になります。
湯たんぽやカイロなどを使って、ベッドやクッションを温めるのもよいでしょう。
余談ですが…
いろんな病気の子たちをみせて頂くのが私の仕事な訳ですが、
実際に状態が悪い子は、(腎不全に限らず)手先足先が冷えていることが多いです。
手足先が冷えているということは、
末端まで血液が行き渡っていないことを意味します。
血液は、酸素や栄養素などを体の各所に運ぶ運搬の役割も担っています。
つまり、血液が通っていない場所には、酸素や栄養素は運べないわけです。
そうすると、どんなに栄養豊富な食事を与えても、大量のサプリメントを与えても、
血流が滞り、弱っている部分に運べない状態になってしまっていると、
それらを生かすことができないわけですから、とてももったいないことですよね。
体温を上げ、代謝を活性化させ、たくさんの血液を腎臓(を含めた体中)に送るということを、水分補給とともに意識して頂ければと思います。
さてさて、3回に渡っての前置きになってしまいましたが、 やっと最初の質問に戻ってこれました。
「腎不全の時にはどんな食事を心がければよいのか?」
3回ブログを読んでくださった方々にはなんとなくわかって頂けたかと思います。
私が考える、腎不全の時に心がけたい食事…
それは
① 水分がたっぷり含まれている食事
② 毒物・老廃物をなるべく含まない食事
③ 代謝をアップする食事
です。
食材やレシピはそれほど重要ではありません。
要は、上記の3つのポイントを考慮しながら食事を作る事が大切だと言う事です。
例えば、①であれば、
ドライフードにたっぷりのお水やスープをかけふやかして与える、でも良いです。
手作りごはんであれば、炒めたごはんよりはおじややスープの方が良いですね。
②であれば、有機野菜を選んでみたり、おやつは自家製にしてみたりすることで老廃物の摂取が少なくなるでしょう。
③であれば、さめた食事よりも、加温した食事は体を温め、代謝をアップしてくれます。
もちろん、ある程度体力がある子であれば、食事だけではなく、ゆっくりではなく少し急ぎ足でのお散歩をして体を使うことも取り入れましょう。
もちろん、どの要点に関しましても、 もっと掘り下げていく事も突き詰めていく事もできると思います。
それは飼主様のできる範囲内で実践して頂ければ十分です。
決して「無理をして実践する」ことはお勧めしません!
1日2日で辞めてしまうことではなく、1ヶ月〜半年〜1年と、長く続けられるケアを実践してください。
では、本日はココまでとしまして…
次回はあえて具体的な食材にも触れてみたいと思います。
それでは本日はこれにて失礼致します。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
こんぱな@手作りごはんの獣医師
フィルウ
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