サライ今昔 | 小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba

サライ今昔

たまたまサライの話題が重なった。
――いや、それを語る前に簡単にサライの話をしておこう。


サライは小学館から発刊されている月刊誌だ。内容は雑誌らしく、旅から食、歴史やモノまで幅広い。もうすぐ創刊35周年というから息長く愛されている証拠である。

2024年5月号(今月売り)に友人が載った。画家の佐藤潤氏だ。僕のブログにも度々登場している人物なので、ご存知の方も多いだろう。潤さん(親しみを込めてそう呼んでいる)は主に生き物を描く。象であれ、兎であれ、蛙であれ、潤さんの手にかかれば「絵」ではなく「画」になる。「潤画」だ。我が家の玄関にも「潤画」が飾ってある。今と昔、こっちとあっちを繋ぐような超越したタッチが心地良く、リズム感がある。見ていて実に楽しい。潤さんはこの手法で怪獣も描く。根っからの怪獣道を行く人なので、幅も深さも半端ない。仕上がったものは「怪獣潤画」だ。これまた最高に愛おしい。


サライが潤さんにスポットを当てたと同じタイミングで、昔のサライが手元に届いた。専用のファイルに閉じられており、ナンバーを見ると1991年から1994年となっている。これ、亡くなった義父の持ち物である。とても大切にしていたのだろう、保存状態がとてもいい。執筆の合間にパラパラとめくっているが、「こんな記事が載ってる」「こんな人が書いてる」「この広告、あったなぁ」そんな感じで休憩が大幅にオーバーしてしまうのが痛い……苦笑

情報は古びるが、雑誌は古びない。久しぶりに開いてみると、新しい発見と出会ったりする。サライ、これからも雑誌文化の担い手として、これからもまだまだ続いて欲しいと願っている。



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