小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba
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長崎へ

先日は一路長崎へ。とても良い天気に恵まれて観光日和でしたが、初乗車の新幹線かもめを降りた僕の足は真っ直ぐに美術館へと向かいました。
(何をしにですって?)
それは『金曜ロードショーとジブリ展』の設営を手伝う為です。

 


この前、トークショーで上京した際、久しぶりに竹谷工房に遊びに行きました。酒と摘まみを手に竹谷隆之氏といろんな話をしている最中、「そう言えば長崎にはいくんですか?」と尋ねました。以前よりジブリ展が長崎で開催される為、設営で行かなければならなくなるかもと聞いていたのです。その時はまだよく分からないという答えでしたが、しばらくしてLINEが届き、「行きます」と。
「竹谷さんが行くんなら、設営の手伝いをしますよ~」
なんて話をしていた手前、こちらもバタバタと準備をしていざということになったのです。

 

 

展示ルームに入ると、あの巨大な王蟲がどーんと鎮座しておりました。僕の役目は運ぶ際に形が崩れた腐海の森の粘菌をしゃんとさせること。そして、お客さんが足を踏み入れた途端、『風の谷のナウシカ』の世界に没入出来るよう、腐海の森を整えることです。決して遊びや冷やかしではなく、本当に真面目に作業しましたよ。というか、王蟲の足元で作業出来るなんてなんて幸せなんだろうという喜びを噛みしめながら、ひたすら腐海の森を広げておりました。
 

 

『金曜ロードショーとジブリ展』は4月24日(木)より7月6日(日)まで、長崎県美術館で開催されております。

 

 

美しい長崎の港を眺めつつ、王蟲だけでなく腐海の森にも視線を注いでくださいませ。
 


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京都へ

先週のことだが、佐藤潤氏の画業三十周年を記念して行われた『花鳥百獣ミュージアム』を観に京都へ向かった。
 


昨年の十一月、大阪芸術大学に潤さんをゲストに招いて講義をした時、今回の展覧会の場所である京都創造ガレージに連れて行っていただいた。潤さんが描いた絵の中に入り込むという不思議な体験――いや、体感は当時も十分に迫力があったが、完成したものはその何倍もの華やかさと没入感があった。

 

 

京都行の前夜にkazさんに「明日、そっち行くよ~」と伝えたら、完成したばかりの海底軍艦のキットを持って会場に駆けつけてくれた。潤さんとはもともと怪獣好きで繋がった間柄、「ぜひ、現物が見たい」ということで、急遽会場の一角に持ち込む。kazさんは大変恐縮していたが、描かれた龍とキットのマンダが絶妙なコントラストを成して見応えが増した。お客さんや関係者も突然のコラボに大層驚かれていた様子。これぞ縁起物の相乗効果だ。

 

 

会場を後にしたあと、若かりし頃の思い出の地を巡る。東映京都撮影所、京福電鉄、帷子ノ辻駅、嵐山や渡月橋、桂川……。忘れていた想い出が湧いて出て来てびっくりした。
 

 

締めは京都駅に直結しているホテル、グランヴィア京都にて幼馴染に会う。ちょうど一年ちょっと前、『ツイン・アース』の取材で京都大学を訪れた際、プラズマ発生装置のヘリオトロンを見せてくれた門信一郎教授だ。これからの展開などを話しながらディスカッションを行った。
 

弾丸の旅ではあったが、やっぱり旅は変化があって楽しい。とても刺激のある時間となった。
 


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こんな映画を観た。その1

ようやく観ました。『教皇選挙』。噂にたがわず、めちゃくちゃ見応えある作品でした。

 


昔から密室劇には名作が多いですね。『十二人の怒れる男』はその代表格でしょう。『名探偵登場』もいいし、『タワーリング・インフェルノ』なんかも見ようによっては密室劇です。『キサラギ』は何度も観返すくらいハマりました。

信じていたものが事実によって突き崩され、その上にまた新たな事実が出て来て揺さぶられる。狭い空間の中での心理戦は観る側にも緊張を強いるし、役者の演技合戦がまたゾクゾクをそそります。

さて、『教皇選挙』、新たなローマ法王が一体どんな手続きを得て選ばれるのか。選挙のやり方はもとより、バチカンの最深部なんて密室中の密室、ほとんどの人は知らない世界でしょう。集まった108人の枢機卿の内、必要獲得票数が72を上回るまで何度でも投票が繰り返されるなんて驚きです。教皇選挙のことをラテン語でコンクラーベと呼ぶそうですが、あれは日本語にあてはめると「根競べ」という言葉がぴったりな感じがします(笑)

そのコンクラーベを取り仕切るのはローレンス枢機卿。演じるはレイフ・ファインズです。ちょっとハリソン・フォードに似た顔立ちなのに、どうしてこんなにも冷たく、哀しく見えるのでしょう。やはりあの冷たくて青い瞳のせいなのか、そとれも『シンドラーのリスト』のドイツ将校役がいまだに脳裏に刻まれているせいか。『ハリーポッター』ボルデモートは特殊メイクをしているからピンとは来ませんが、それでもあの哀し気な瞳は隠せません。

この作品では延々とレイフの息遣いが聞こえます。迷いながらも己の信念に基づいて行動する人間の、押し殺した苦しそうな息遣いは最後まで観る者を惹きつけて離しません。

 



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