映画とパンフレット | 小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba

映画とパンフレット

思い返せば中学生の頃からすでに映画とパンフレットはセットだった。

【紙モノの時代は終わった】
――そうハッキリ言われているのかは知らないが、新聞、雑誌、コミック、総じて紙モノの売り上げはダウンしている。昨今の流れを受け、パンフレットも縮小の一途だ。(こんな大作なのにパンフレットが無いの?)ということも珍しくないし、あっても在庫を抱えないように冊数を制限されているからすぐに売り切れる。その為、熱心な映画ファンは映画を観るのではなく、パンフレットを手に入れる為だけに劇場に行くのだ。

数年前、フェイスブックにパンフレット博覧会というグループを作った。パンフレットを絶やしたくない、何かの応援になればとの思いからだった。グループの参加メンバーは今も増え続けているし、沢山の珍しいパンフレットも投稿されて、今や名実ともに貴重な博覧会となっているように思う。やはりパンフレットに特別な想いを馳せる人は沢山いる。

この二日間で三本の映画を観た。
「ミーガン」は生体アンドロイドが巻き起こす物語。これ、物語と書いたけど、チャットGPTしかり生成AIのもたらす未来の予測図とも捉えられる。人間は知恵があるから自然界の頂点に立った(ともいえる)。だが、もはやその座はAIにとって代われた。二番目の人間に対し一番目のAIがこれからどんな断を下していくのか、僕には怖ろしく感じる……。




「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」は前作からの続き。アニメという範疇を越えた表現で、新たなジャンルを切り開いた画期的な作品だ。紛れもなく天才の仕事だと思う。今回も圧倒的な情報量が洪水のように押し寄せてくる。観るのではなく感じる作品なんだと思う。




三本目は「インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル」だ。こちらは試写で観た。全五作の内、二本を試写で観られたという幸運(ちなみにもう一本は「魔宮の伝説」、高校生の時だ)。映画の神様に感謝である。物語は……もう最高だった。そして、インディの果てしない旅は本当に終わりとなった。ラスト、自然と涙が込み上げてきた。ハリソン・フォード、本当にお疲れ様!




公開前の「インディ・ジョーンズ」以外はパンフレットを手に入れた。もちろんインディも必ず手に入れるつもりだ。ご飯を一食削ってもパンフレットを手に入れたい。この気持ちはこれからも続くだろうし、大事にしていきたい。やっぱり映画とパンフレットは一心同体、その時の記憶に密接に繋がっているものだから。



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