手作りの鑑賞券 | 小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba

手作りの鑑賞券

実に面白い経験をした。

昨年のこと、ウルトラキッズプロジェクトと称して全国の小児病棟に呼びかけ、ウルトラマンショーを配信した。その立役者の一人、小児科教授で幼馴染のKくんが九大で講演を行い、翌日、ランチを行うことになった。もちろん、次のプロジェクトの打ち合わせを兼ねてだ。

僕はまったく聞かされていなかったのだが、サプライズ的に数人の男女が現れた。小・中、高の同級生達だった。
(……誰?)
そんな状態だった。
しっかり驚いた。まさに術中にはまったというワケだ。

想い出話に耳を傾けながらなんとも不思議だったのは、自分の記憶と友人達の記憶が違っていることだった。出来事がズレていたり、まったく記憶にないものもある。今となっては確かめようもないが、記憶の曖昧さと面白さをあらためて知ることが出来た。

逆に、確かなものも出てきた。中学校の時に作った自主映画の鑑賞券を女子が持っていてくれたのだ。実物はもう世の中に存在せず、曖昧な記憶の彼方だと思っていた。いや、そもそも鑑賞券の存在すら忘れていた。LINEで送られてきた画像を見た瞬間、急激に現実が立ちあがった。
(そうだ。確かにこれだった……)
あの日、あの時の記憶が鮮明に蘇ってくる。
記憶の蓋が開くとはこういうことを言うんだろうか。


曖昧な記憶と確かな記憶、両方の境が混ざり合う。
きっとこういうのをタイムマシンと呼ぶんだろうな。
ぜひ、物語にしてみたいと思う。



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