犬のおまわりさん、再び

コロナの最中にはなかなか会うことが叶わなかった人達がいる。ソーシャルワーカー（福祉、介護、医療、教育など）と称される仕事をされていると、やはりハードルは高かった。

先日アップした海保のレスキューマンもそうだ。彼等もソーシャルワーカーであるから、たとえマスクを着けていようともガヤガヤと会いに行くのは憚られた。

今、そんな方達と旧交を温め合っている。

警視庁で警備犬を率いたボス、Ｙさんもそんな一人。Ｙさんがいなければ「ＤＯＧ×ＰＯＬＩＣＥ」は生まれなかったし、「Ｓ　最後の警官」も描けなかった。作家の我がままを辛抱強く聞いていただき、陰、日向となって支えていただいた。

Ｙさんは今、警備犬の指導官として全国を飛び回っている。初めてお会いしたのがかれこれ２０年ほど前なのだが――様子がまったく変わってない。どこかで歳を取ることを止められたようだ（笑）

「我々にとって犬は装備品ですから」
今でもその言葉が頭から離れない。でも、この言葉を決して額面通りに受け取ってはいけない。お酒を飲んだこの夜も、Ｙさんと一緒にいたハンドラー達は犬の顔を見に戻っていった。

「装備品」と書いて「相棒」と呼ぶのだと僕は思う。

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