災害レベルの雨 | 小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba

災害レベルの雨

怖ろしい表現です……。

災害を引き起こすほど酷い雨が降る。事実、九州南部や四国では大変な事態が起きています。雨は降らないと困るけど、いったん降り出すと堰を切ったようになる。極端です。でも、この事態をどこかで慣れっこになっていませんか?

毎年のように起きる豪雨被害。その度にニュースでは「50年に一度の雨」だと言われてきました。しかし、50年に一度の雨が毎年どこかで降り、その度に街が濁流に飲み込まれます。大雨はもはや珍しい光景ではなくなりました。日が昇り、日が沈むように、当たり前の事態となってしまいました。

「地獄がやってくる」
先月、スペインの気象学者がツイートした言葉です。サハラ砂漠からの熱い空気が海を越え、ヨーロッパに熱波となって押し寄せてくるというのです。気温は45度まで上がり、街は強い日差しに炙られ続ける。2003年8月、パリで1万5千人が死亡したあの熱波を思い起こさせる事態です。科学者達は「熱波は地球温暖化が原因であり、各国が温室効果ガスの排出量を今すぐ削減しなければ、さらなる熱波に襲われる」と警告しています。だが、それだけじゃありません。

6月30日にはメキシコの都心部で大量の雹が降りました。気温31度前後の中、降り積もった雹は最大で2mに達したそうです。もちろん、家も車も被害を受けました。低体温の初期症状になった人もいたそうです。地元の人は「こんな光景は見たことがない」と語っているそう。

熱波に寒波、豪雨、豪雪、そして巨大台風。地球温暖化は極端な気象現象を各地にもたらします。この極端なふり幅こそが脅威なのです。


グランドジャンプで連載中の「BORDER66」はエピソード0の前後編が終わり、いよいよ1話のスタートです。巨大な台風が都心を襲うという展開が幕を開けます。
自然に対して人間一人の力はとても小さなものですが、抗う者が増していけばその力は大きなものとなります。この作品を通して地球温暖化の警鐘を鳴らすと同時に、いざという時災害からどうやって身を守るか、どうやって命を繋ぐか、その部分も描いていきたいと思います。そして、この事態に慣れちゃいけないと言い続けていきたい。
こんな時代だからこそ必要だと思うんです。



▼公式ウェブサイト
http://www.y-komori.net/

▼小森陽一プロダクト ウルトラマンガレージキット
http://www.y-komori.net/garagekit/

▼Facebook
https://www.facebook.com/yoichi.komori67

▼Instagram
https://www.instagram.com/yoichikomori/

▼Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCv4P1Hcq0sk7cT0u8rm8mgA/