ここ最近の創作物 | 小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba

ここ最近の創作物

福岡市博物館にて開催中の「ジブリの大博覧会」。どこからどう見ても「鈴木敏夫展」ですな、ありゃ(苦笑) まぁそれはいいとして、見応えのモノは沢山ありましたよ。企画の走り書きメモやらFAXやら、あんなのよく残ってたな。作品を創る時って自分でも書くし、いろんな物がいろんな人から送られてきます。いわゆる紙の束に埋もれるんですね。そういうのがちゃんと残ってるのが凄い。手描きのスケジュール表なんかもそう。僕も処分せずに残しとこうかな。いつかの為に(笑)





この展示会でどうしても見たかったのは竹谷隆之さんの造形物です。竹谷さんとは横山先生のトリビュート展の際にご挨拶させていただきました。一見、とても穏やかな感じですが、創り出すものは緻密で見る者を圧倒する迫力に満ちています。シン・ゴジラ、あまりにも死の匂いがして形は好きじゃないんですが、竹谷さんの雛形は思わず息を飲むほどのものでした。今回もそれに違わず。全長8.5mの王蟲はとんでもないパワーです。全体はもちろん、細部に至っても実に細かい。王蟲の背中のそこ、ここに胞子が付着してカビが生えていました。あんなの見るとゾクゾクします。他にもウシアブやヘビケラなどド迫力の造形物が並んでおりました。

話は変わって――。
今月、圧倒的な作品が二つ、長い旅を終えようとしています。一つは「ゲームオブスローンズ」。もう一つは「アベンジャーズ エンドゲーム」のいわゆるMCU作品です。どちらも息の長い壮大なファンタジーであり、無数のキャラクターが存在し、世界中の人を魅了し続けている作品です。現時点で「ゲーム~」は残り1話となりました。もはやバッドエンドは避けられそうもありません。もうね、観てる最中、胸が苦しい。観終わったら放心状態です。とんでもないエネルギーのドラマです。「エンドゲーム」もそうでした。まさか、マーベル作品で大泣きするなんて思いもしませんでした。映画館であんなに泣いたの、いつぶりだろう? ほんとに涙が止まりませんでした。制作者のあくなき創作への追及に心から敬意を表すと共に、まだまだお前も頑張れよ!と言われているようで背筋が伸びました。





最後に自分の創作物です。今まで作ったものを塗り直すというリペイントはやってきませんでした。当時の作品は当時のままに。それが一番いい事だとなんとなく思っておりました。でも、ここにきて考えが変化しました。横山先生の展示会、土井工房の土井さんやカラーリストのkazさんの作品に触れるにつれ、おかしなこだわりは捨てて、あるがままに楽しもうという気になりました。以前から気に要らなかったボークスJr.のアボラスをリペイント。形は組んであるから、塗装のみに専念できます。緑や青や茶色、どんどん色を乗せて色合いを豊かに変えていきます。するとどうでしょう!生き生きとしたアボラスがそこにいるではありませんか! まるでビフォーアフターのようです(笑) こだわりは捨て、好きな時、好きなように何度でも楽しむ。それがキットの良さなんですよね。いつしかそこを忘れておりました。これからもなんの屈託もなく、目に付いたキットをリペイントしてみようと思います。もちろん、新しいキットにもどんどん挑戦していくつもりです。









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