辞典好き | 小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba

辞典好き

昔から昆虫図鑑やら宇宙の本、はたまた百科事典を読むのが好きだった。そのせいか、大人になっても本屋さんに行くと必ず辞典コーナーに立ち寄る。



先日のこと、いつものように本屋さんを巡っていた。特に「これが欲しい」という本があるわけではなく、「これ面白そう」と感じた本を手に取っていく。料理コーナーから医学書、落語からホビーと足の向くまま、気の向くままに巡っていく。調子のいい時はだいたい本の方からお声が掛かる。いわゆるピンとくるという奴だ。気がつくと、片手に抱えきれないほど本が山盛りになっている。そうなったら終了、速やかにレジに直行する。

ブログを読んでいる皆さんの中には、なんとまぁ非効率な買い方だと思う人がいるかもしれない。金持ちの道楽っぽくて嫌味だな~なんて感じる人もいるかな。でも、こういう買い方って楽しいんです。一見、無目的のように見えて、それなりに理由がある。選んだ本は無意識に興味を持っていることだったりとかね。確かに失敗も多々あるけれど……苦笑

さて、辞典コーナーを眺めて歩いていると、ふと、目に飛び込んできた一冊があった。タイトルは『場面設定類語辞典』。
『はて、場面設定類語……?』
意味がよく分からなかったので、手に取ってみた。すると、これがなんとも面白い! 様々な場所を設定し、見えるもの、聴こえるもの、匂いや味やそこから受ける感覚、そこにいそうな人まで書いてある。例えば「地下貯蔵室」という項目。見えるものは「コンクリートの外枠と地下へ続く階段」であったり、「乾燥豆が入ってバケツ」であったり。聴こえるものは「でこぼこした床の上を長靴がこする音」とか「床にジャガイモがドスンと落ちる音」などなど。なるほど、確かにそんな感じがする。

様々な項目にはなかなか立ち入れないようなレアな場所から、「野外トイレ」や「男の隠れ家」なんてのまである。連想ゲームみたいで読み物としても面白いし、手紙を書く時なんかも重宝しそう。僕みたいな仕事をしている人間には涙が出るようなありがたい一冊でもある。もちろん、即買いしました!

興味のある人はぜひ探してみてください。『場面設定類語辞典』フィルムアート社より税抜き3000円で発売されています。



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