誕プレ小話 | 小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba

誕プレ小話

誕生日のプレゼントに何を選ぶか、これはなかなか難しい。こちらのセンスを存分に問われることになるからだ。去年に引き続き、またしてもこの二人の誕生日に撮影がぶつかった。向井理と綾野剛。もちろん、知らんふりはできる。できはするが、それはあまりにも大人げない。なので、何を送るか色々と考えた。

剛くんには色鉛筆を送った。ただの色鉛筆じゃない。物凄く色が沢山あるヤツだ。もちろんこれをチョイスした理由はある。お礼の電話が掛かってきたら、頭の中で組み立てた、とっておきのセリフを言うつもりだった。いつもなら、贈り物が届くと写メで御礼を伝えてくるのに、今回はなんのリアクションもない。こっちから「届いた?」って聞くのもカッコ悪いし……。

それから一ヶ月ほどが過ぎ、今度はSの最新刊を送った。するとたちまち写メが送られてきた。……変だ。どう考えても。だから、ごくごく軽い感じのメールを送ってみた。「そういやさ、色鉛筆の使い心地、どうだ?」みたいな感じのヤツ。今度は一分もしないで電話が掛かってきた。
「あの色鉛筆、小森さんからだったんですか……?」

Amazonから事務所に直接送ったのだが、そこに送り主の名前がなかったらしい。マネージャーと相談した結果、素晴らしいファンが匿名で送ってくれた素敵な誕プレだという事になり、有難く頂戴した後、事務所に出入りする人の絵が大好きな娘さんにあげた、という事だった。剛くんは「すみません」と何度も謝った。僕もようやく事の次第が分かり、すっきりした。しかし、大吉先生と飲んだ夜、その話が出ると剛くんの態度は一変した!
「小森さんが送り主の名前書かないからいけないんです。悪いのは全部小森さんです」
大吉先生の一言を聞くや、水を得た魚のようにおっかぶさってきた。
「でしょう! このセンセ、アホ過ぎますよね」
二人してガンガン攻めてくる。挙句に、どういうわけだか僕が剛くんに家具をプレゼントしなければならない、みたいな話になった。……もういい、この話しはこれくらいにしとこう(苦笑)

理くんはSの主役だ。神御蔵一號だ。新婚だ。ラブラブだ。ハッピーだ。そんな中、劇場版の苛酷な撮影を懸命に引っ張ってくれた。何度か食事をして労らう機会があったのだが、やっぱり痩せた。頬の辺りが特に。「食っても食っても、それ以上に消費するのが早いんです」とかって言ってたな。肉体的なもの以上に、精神的なことの方が大変だったような気がする。
そんな撮影も3月8日をもってアップした。監督から届いたNPSの面々の写メは、徹夜にも関わらずすっきりした顔に見えた。

――で、理くんの誕プレの話だ。僕はマンガ家じゃないから画は描けない。藤堂くんみたいに素晴らしい似顔画が描けたら言うことはないんだけど、そうはいかないからなぁ……。結局、悩んだ末に自分の気になっているものをあげようと決めた。バンダイのスターウォーズプラモデル、全種。ほら、そこで笑ってる人、間違ってますよ。これ、メチャクチャいい出来だし、組み立て簡単だし、昔、スターウォーズの話をした事もあったし。何より、男の子心をくすぐるグッズだろうと思ったワケです。



いつもならお礼の手紙がくる。直筆で。達筆な字で。そこに気持ちが書いてある。だが、今回の感想は……まだない。アレ、もしかして気にいらなかったか……? 俺の勘違いか……? 思い込みか……? 今度会ったらさりげなく聞いてみようっと(苦笑)

兎に角、何が言いたいかというと、『S』の二人とはこんな感じでやり取りしながら、どうにかこうにかオールアップを成し遂げた。そのことに感謝したいって回りくどい話なワケです。



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