奴等の咆哮が聞こえる

「ねぇ」
「ん？　あ、モグラ」
「わざとだろ」
「どうしたの、モングラー」
「いつ、作ってくれんのさ」
「それは……」




「下地までやっといて、ずっとほったらかされてんぞ！」
「仕事終ったらすぐやるからさ」
「キットのページ、１０月から更新されてねぇし」
「忙しいんだよ！」




「言い訳をするんじゃない」
「いや、ほんとなんです……」




「私ならとうの昔に終っている」
「（はいはい、そうでしょうとも）先生方、頭いいっすもんね」




「サボリだよ、サボリ」
「君にゃ関係ねぇだろ！」




「反省しとらんな」
「キングまでいらしてたんですか！？」
「来たら悪いか？」
「いえ……」
「さて、コヤツをどうするかな」








「オーッ！」
「ウキーッ！」
「$##\！」
『誰か助けてぇ……』




「それは君の問題だ。私にはどうする事も出来ない」
「……やっぱそうですよね」




「いいっていいって。稼げる時に稼いでおかなきゃ。お金なんて水物だよ」
「カネゴン、あんたに言われるとなんか不安……」
「年季の入った万札、あれ、美味いんだよなぁ。ウヘヘ」
「……」


ある日の仕事場の一コマでした。

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