パンフレット | 小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba

パンフレット

皆さん、映画を観たらパンフレットってどうされてますか。買わないという人もいるでしょう。観て気に入ったら買うという人もいるでしょう。 作品を観たら絶対買うという人はどれくらいいるのかな。僕は毎回買うようにしてます。それこそ子供の頃から。なけなしの小遣いを叩いてどーしようもない映画のパンフレットを買う。これって結構キツイんですよね……。

先日、棚からパンフレットが溢れ出してきました。片っ端から押し込んでいた報いです。冊数にするとどれくらいあるんだろう。千五百冊か二千冊か、それくらいはあると思います。ふと目についたそれは随分年季の入ったものでした。面白い事に作品の中身よりも、その作品をいつ、どんな状況で、誰と観たのか、そんな事が甦ってきました。パンフレットにそんな力が備わっていたなんて……。

――という訳で(前置き長くてすみません……)今回はパンフレットをネタにしたいと思います。

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『スーパーガール』 1983年
監督 ヤノット・シュワルツ 主演 ヘレン・スレイター

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今年の夏、新しいスーパーマンが公開されますが、これは男ではありません。スーパーガールです。金髪を靡かせて空を飛び、闘いもすれば恋もする乙女です。でも、思春期の僕にはあの馴染み深い胸のS字マークが分厚い胸板ではなく、柔らかそうな二つの丸味で盛り上がってるのが気になって仕方ありませんでした……。

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『つぐみ』 1990年
監督 市川 準 主演 牧瀬 里穂

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「よう、ブス」。可愛い顔をしているくせに性格がねじくれたつぐみの台詞。いつも機嫌の悪い顔をして周りを寄せ付けようとしません。でも、物語が進むにつれて少しずつ変化が訪れます。この時の牧瀬里穂はほんとに良かった。板倉文のメロディーも耳に残っています。

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『キャット・ピープル』 1981年
監督 ポール・シュレーダー 主演 ナスターシャ・キンスキー

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近親相姦の物語です。同族同士で愛を交わすと変身は起こらないけど、他族間とでは黒豹に変わります。人間に戻るには交わった相手を殺してしまわなければなりません。ナスターシャ・キンスキーがとにかく妖しくて綺麗。あの視線はたまったものじゃありません。デビッド・ボウイーの主題歌がこれまた無茶苦茶はまってました。

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『グロリア』 1980年
監督 ジョン・カサベテス 主演 ジーナ・ローランズ

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ジーナ・ローランズを見るとプロ野球の大御所、野村克也氏の奥方を思い出します……。でもこの作品はほんとにカッコ良かった。タバコ、酒、拳銃、啖呵、ありとあらゆるものがこのグロリアには似合います。オバチャンがこんなにカッコよく見える作品を僕はこれ以外に知りません。

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『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』 1972年
監督・主演 ウディ・アレン

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タイトルの長さにも呆れますが、中身はもっと呆れます。精子が喋ります。子宮に行くのが怖いとゴネます。ハーモニカを吹きます。数mのおっぱいが人間に襲い掛かってきます。痴女に女装に変態のオンパレードです。こんな作品を作れば僕も一皮剥ける気がします。

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『恋しくて』 1987年
監督 ハワード・ドイッチ 主演 エリック・ストルツ メアリー・S・マスターソン

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正直、話はよく覚えていません。でも、メアリー・S・マスターソンが可愛くて、再び映画館に行った事はよく覚えています。彼女は今で言うツンデレでした。ショートヘアー、ボーイッシュ、寂しげな目……。やはりツンデレは男心を狂わす何かがあるのでしょう。

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なんか書いてて面白かったので、また思い立ったらやりたいと思います。
See You!