小さいころから、とにかくよく本を読む子供だったらしい。あ、これはもう前に書いてたことだね。
改めて書いとくけど、本好きの母の影響もあってか買いためていった本が、3万冊近くになっていた、って記憶にある。でも確証があるわけじゃない。だってぼくの記憶は後から創られたもので、正直中学2年くらいまでは現実と虚構の中を漂ってたようなものだったから。
だからほんとに普通のサラリーマン家庭の一軒家に、そんなに大量の蔵書があったのかは今では分からない。でも、中学の3年生に上がる前に引っ越しした時には、とても大きな本棚(図書館の書架にあるような、奥の本を取るのに手前をガラガラーってスライドさせるような)と、大量の段ボールで1度では運びきれなかった荷物の多さに、引っ越しがとても大変だったってのを覚えてる。
それにもう少し後になってから、母と二人で自宅を改装して、図書喫茶をしようかと本気で話し合ったこともあったくらいだから、あながち間違ってもいないんじゃないかな。
赤ちゃんの頃からあんまり泣かなくて、絵本や図鑑だけでなく文字ばっかりの本も見てた。まあ字が分かるはずもないけど、2歳になって突然大人の人と普通に会話し始めるくらいだったから、もしかしたらこの子は……なんて両親が思ったのかどうか、どんどん本は増えていって。そうなると、自分でもなんかしら書いてみたくなるのもしごくあたりまえ?
絵は驚くほど下手。
字もあきれるくらい汚い。
だけどなんだかわけの分からんことを、あっちこっちに書いて回ってたんだそうだ。
柱とか、壁とか、床にとか、机とかにも……。
ある意味面倒な子供だよね、ぼくの幼少時代って。ごめんなさい。