だいぶ時間が経ってしまいました。

 

先日ぶじ四十九日法要も終わり、また小さな区切りができました。

 

四十九日法要に、会館に行ったのだけど、その前日に友人から連絡が来て、「高校の部活動の恩師が亡くなり告別式だ」と教えてもらいました。

 

奇遇にも同じ会館。

 

時間も1時間程度ずれただけ。

 

参加はできなかったけど、ご挨拶だけしに行きました。

 

高校時代の友人とも久しぶりに顔を合わせることになり…不思議な人の縁を感じた日でした。

 

 

 

さて。

 

父は呼吸停止を起こしたので、この先このままではまた窒息する…と言うことで、しばらくはノーズウェイと言って鼻から管を入れ気道を開ける…という措置をしたものの、これまたノーズウェイで鼻腔が傷つく、と言う状況に。

 

顎が外れているので、ノーズウェイを入れると微妙に鼻腔に当たってしまう。

 

こんな状態になっても、父はうつろではあるけれども意識があり、日によってはうなづいたりすることができていた。

 

息ができない苦しさと恐怖は、きっと想像を絶する。

 

父は意識がクリアではなかったけど、きっと苦しかったと思う。

 

それでも気管切開は、無理な延命になるんじゃないかと思い躊躇していた私に、娘が言った。

 

「苦痛の緩和やん」。

 

そうだねー確かにね。

 

そうして気管切開を決意した。

 

 

 

 

切開の日、私も処置室に入れてもらって、経過を見守ることとなった。

 

気管切開は、首のどこに穴を開けてもいいというのではなく、ちゃんと解剖生理に基づいて行われる。

 

そこは外科のドクターが行うので何も心配はないのだけど、やっぱり見てるのはあんまりいいものではない…と術後の感想。

 

麻酔してメスで切開して、気管切開チューブを差し込んで終わり。

 

ほんの短時間で終了した。

 

その瞬間から、父の呼吸は楽になった。

 

気管切開チューブから直接肺に空気を吸い込むのだから、もう舌根沈下の心配はなくなったのだから。

 

結果、気管切開は正解だったのだな…そう思った。

 

 

 

 

それから数カ月、時に調子のいい時はこちらの質問に対して頷いたりしていた。

 

けれど、高カロリー輸液を入れているにも関わらず、栄養状態は低下し、脂肪製剤の点滴などをしてくれたけれど、とうとうその日はやってきた…。