日本の国宝を見まくったゴージャスな1日 | komomo日和

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 創立150周年の東博こと「東京国立博物館」

 

その記念展示『東京国立博物館創立150年記念特別展 国宝 東京国立博物館のすべて』に母シズコと行ってきた。

10月18日から12月11日まで(実際は期間延長された)この展示会。

日本一国宝を有する施設を自負する東博が満を持してお送りする、ということもあり話題沸騰だったこの企画展を雑誌で見かけ、面白そうだなあ、と思い。

・・・すっかり予約を忘れていた真顔


が、新聞で記事を見た母シズコが

「(冥途の土産に)行ってみたい!」

と言い出したことで事態は急展開する。

 

「冥途の土産」・・・老親を持つ子供が絶対に断れない必殺のキラーワードである。

一体オマエは冥途にいくつ土産を持っていくつもりなんだむかっ・・・六文銭くらいは持たせてやるつもりだったが既に両手は一杯だろう。

 

さて、そんなこんなでチケット予約に奔走する羽目になったのだが。

このチケ取りが想像以上の曲者であった魂が抜ける

 

そもそも公式サイトでの予約が「火曜日の10時開始」の先着順、という世間の大多数を占める労働者を想定していない。

この予約サイトで、翌々週からの2週間の日程の中の好きな日時のチケットを取得することになる。

 

当然火曜日は仕事なので、同日の昼休み(休憩時間)にアクセスしてみると。

これが全く繋がらない汗

繋がったと思ったら、全チケット完売。

 

・・・・・・これは思ったより厄介だ驚き

相当腰を入れないとゲットできないかもしれない。

 

だがこの失敗が、かつて某アイドルグループキラキラに傾倒し、チケ取りに人生を捧げてきた私のジャニヲタ魂に火を点けた。

次の予約受付日ではわざわざ貴重な有給休暇を取得、自宅のノーパソパソコンから準備万端で臨むことにする。

結果、平日の朝イチの回を見事ゲーーーーーット!!!ウシシチョキ

・・・まぁ、ここまで1時間半かかってるんだけど。

 

私が多大なる労力を使い職場に迷惑を掛けてまでゲットした貴重なプラチナチケットを片手に、12月上旬の平日に上京することとなった。

ちなみにこの日は午前中に東博を、午後は同じく国宝の『迎賓館赤坂離宮』を訪れる日程である。

 

東京まではJR東海の「ぷらっとこだま」プランを利用した。

東博、赤坂離宮、ぷらっとこだま・・・全て私が手配し、シズコは黙ってついて来るだけの「母娘あるあるオ・モ・テ・ナ・シ合格ツアー」の始まりだ。

 

上野公園の一角、正面が東博。

 

10:00 東京国立博物館 平成館に到着。

入口で荷物をロッカーに入れて身軽になったら、折角なので「音声ガイドプログラム」600円を借用して中へ。

(当然だが、展示室は撮影禁止なので以下ダラダラと文章が続きます。)

 

一歩館内に踏み込んだところで、既に人だかり!

そんな人だかりの先にあったのが『洛中洛外図屏風』(江戸時代)。

あ~、中学高校の歴史の資料で見たよね物申す

もちろん現物は初めてだ。

当時の京都とかの様子が非常に細かく描き込まれていて、当時の様子がよく分かり大変興味深い。

 

時間を掛けてゆっくり見たい!

のだが、国宝様にアリのように群がっている国民でメチャクチャ混みあっているゲッソリ

スタッフが「他のお客様との距離を保ってください」などといったプレートを掲げて歩き回っているが、んなものを守っていたらいつまでたっても国宝様のおひざ元には近づくことが出来なのは明白だ。

 

ここまでで既に15分以上経過・・・確か公式サイトでは「閲覧は90分以内で」などと書かれていたが、そんな時間ではとても回ることは出来ないだろう。

90分で回って欲しかったらもっと会期を長くして1回の入場者を激減させるべきである。

 

ということで90分しばりなんぞ激無視し、シズコと2人で館内を歩き回る。

シズコは音声ガイドを使用するのが初めてなので、「音声ガイドマーク」をしょっちゅう見落としたり番号を押し間違えて全く違う作品の説明を一生懸命聞いていたりしたようである。

そのたびにお世話をせねばならず、少々煩わしい凝視

 

こうしたトラブルは多々あったが、四半世紀以上前の学生時代に教科書だけで眺めていた「遮光器土偶」とか「古今和歌集」なんかの現物を実際に見る、というのは素直に

「すげ~~クラッカーラブラブ叫び!!」

と思える体験であった。

・・・なんでコレが「国の宝」なのか?は全く分からんケド真顔

 

なおほぼ最後の展示物「金剛力士立像」は撮影可能とのことだったので、その肉体美を2ショットでじっくりご鑑賞ください目

 

 

菱川師宣の「見返り美人図」も撮影可能!

おおっ!と感動しバシバシ写真をとっていたら、思いっきり複製だった汗

 

 

10時に入館して、お土産の購入まで完了し、退館したのが12時半。

想定以上に時間が掛かってしまったが、これでも後半は駆け足だったのだ走る人

とにかく人、人、人・・・国宝を眺めている時間よりたどり着く時間の方が長かったショボーン

 

 

 日本で一番ゴージャスな館・「迎賓館赤坂離宮」

 

この後は赤坂に移動する。

14時からガイド付きの見学を予約しているので、13時半までに「迎賓館赤坂離宮」に行かなければならないのだ!

以前シズコがチラッと「行ってみたい」と言っていたような気がするので連れて行ってやるのだが「午後は赤坂離宮だよ」と言うと

「へ~、まぁ行ってもいいけど凝視

的な態度むかっ!!

 

・・・・・・まぁ良い。ここは私が大人になろうむかっむかっ

こうしてともすれば迷子になりそうなシズコを引き連れて、スマホ片手に慣れない電車を乗り継いでいく。

修学旅行の引率の先生のご苦労が心底偲ばれる瞬間だ。

 

なお赤坂離宮の方も入場は予約制。

こちらも人気で日時によっては数週間前に満員になってしまうし、そもそも行事があるときは当然入れないので、興味のある方は早めの予約をおススメする。

 

昼飯ナイフとフォークも食べずに急いだお陰でなんとか遅刻せずに赤坂離宮に到着。

物々しい警備体制の中で持ち物検査を受け、中に入ると。

すっげ~~キラキラキラキラまだ裏庭なのに既に日本じゃないみたいキラキララブ!!

「オスカルッキラキラ!!」「アンドレーーキラキラ!!」の世界だよ!

 

噴水とかジャカジャカ水出てんし!

 

まずはガイドさんが案内してくれる和風別館「遊心亭」へ。

 

 

(以下、撮影不可です。)

中は意外とシンプル。

でも何だか「ワビってまっせ~」「サビてまっせ~」な感じがする。

 

京都にあるもう一つの迎賓館「京都迎賓館」にも行ったことがあるが、コチラの方がよっぽど

「金かけてまっせ札束コインたち

な感じがする。

 

ただ一見普通な和様式でも、ガイドさんの説明にを聞くとどれだけこだわって造られたのかが分かる。

京都と比較しながら見学するのも面白いかもニコニコ

 

メインとなるのが先ほど裏庭を見たオスカル&アンドレの「本館」だ。

外国の要人を迎える日本の玄関口、ということもあって国の威信を掛けて改築されたこの館には「○○の間」という名のついたホールが4つもある。

そこに入った途端

「ひゃ~~~ポーンおーっ!叫び!!!」

と奇声を上げてしまった、もぅシャンデリアとかすんごいんだよキラキラキラキラ札束!!

 

こちらも中は撮影禁止なので、無料でもらったガイドブックを撮った写真をアップしよう。

 

 

シャンデリアもそうだが絨毯からカーテンからドアノブまで、すべてに金コインたちとか予算お札とか税金とか¥が掛かっている。

先ほどの遊心亭の「ワビサビ」なんてなんのその、防衛費上げたら国民から総スカンをくらう現代では考えられない金の使い方だ。

納税者としては、これを見学するために入場料を払うってどうなのよ!?と少々複雑な思いだ・・・まぁ納税したのはひいじいちゃん位だけど。

 

正面から見た赤坂離宮。

 

 

こうして我が国が金をつぎ込んで作った2つの施設の見学会は終了。

私の引率もなんとか無事に終えることが出来た。

 

・・・「ぷらっとこだま」に付いてくるドリンクサービス(キオスクとかで好きな飲み物と交換できる)を使おうとしたらシズコに

「そんな重い物を持って歩くのはイヤだ」

と言われた時にはブチ切れそうになったケドムキー