先日、平日に休暇が取れたのをきっかけに、2泊3日で東京の地名を冠する千葉にあるテーマパークに行ってきた。
そう、あの妙に甲高い声で人語を操るネズミが支配する、国内人気ナンバーワンの「夢の国」である。
この言い回しからもわかるように、私はそもそもディズニーの世界観にもキャラクターにも然程興味が無い。
そんな私がディズニーリゾートに行くなど、友人に言わせれば「アンタ、そんなキャラだっけ?」ということになるだろう。
そもそもこの休暇は北アルプスは乗鞍岳の登山を決行する予定だったのだ。
なのに梅雨明けを宣言したハズの気象庁が
「この日は絶対に雨、雨ったら雨
!!」
と言い張るのでやむを得ず予定を変更し、雨が降っても意外と楽しめる観光地として白羽の矢が当たったのがかのネズミ王国なのである。
今回は、ディズニーランドは実に四半世紀ぶり、シーに至っては開園から20周年に当たるというのに初めて、というディズニー超ド素人な上にアラフィフの私が、あろうことかお一人様デビューしちゃった体験談である。
↓コチラはシーのエントランス
お一人様でのメリットだけを言及しているので
「お一人様ディズニーしてみたいけど、ちょっと不安・・・」
という方の背中を少しでも押せたら幸いだ。
お一人様メリットその① 好きな時に好きな場所を好きなだけ回れる!!!
当たり前の話、誰に遠慮もいらないので自分の好きなアトラクションやショップに好きなだけ行くことが出来る。
浮遊感が苦手な私はあまり絶叫系が得意ではなく、特に「フォール系」と呼ばれる垂直落下型のアトラクションは絶対にイヤ!!なので、シーの『タワー・オブ・テラー』はもちろんのこと『センター・オブ・ジ・アース』なんぞにも金を積まれても乗りたくない。
ランドの『スプラッシュ・マウンテン』がギリ限界である(それも出来れば避けたい)。
一方で車の運転が好きなせいか横回転には強く、もはや遺産的アトラクションともいえる『スペース・マウンテン』には全く抵抗がない。
このように、人には好みがあるものである。
お一人様なら友情や家族愛のために自分の志向を犠牲にする必要はない。
実際、私はこの2日間でシーの『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー』と『ソアリン』にそれぞれ2回
↓大人気で2時間待ちはしょっちゅうの『ソアリン』内部。
ランドの『ビッグ・サンダー・マウンテン』には朝昼晩の計3回乗車するなど、好き放題やりたい放題であった。
また
「光るネズミには興味が無い」
と思ったら、人気のエレクトリカル・パレードだってブッチ可能なのだ(私は最前列で見ましたが)。
お一人様メリットその② 食べたい物を食べたい時に食べたいだけ食べられる!!!
アトラクション同様、食の好みだって個人ごとに異なる。
更に東京ディズニーリゾートのレストランは1店舗で取り扱っているメニューが極端に少なく限られていて、街中のファミレスの様に和食から中華
から洋食
からと、オールマイティに対応していることなど無いに等しい。
結果、インスタ映えするという訳の分からん理由で連れていかれたレストランで、然程食べたくもないパスタなんぞにソコソコの金額を払わされるハメになるのだ。
コレがお一人様ならどうか。
食べたい物を食べたいときに食べられるのだ。
ちなみに私の2日間での食事は以下の2回。
まるで間違い探しのようだが、写真上(初日のシー)はフライドポテトにソーセージとジャーキー、そして黄色いカップはメインディッシュ(?)のキリン一番搾り。
写真下(2日目のランド)はフライドポテトにこれまたメインディッシュのキリン一番搾りと、ひたすらイモとアルコールを摂取していた。
歩き回って疲れ渇いたノドにビールを流し込んでテラス席で風に吹かれていると
「母シズコよ、産んでくれてありがとう」
と素直な気分になってくる。
ここには
「え?昼間っからアルコール?しかも炭水化物ないの??」
などと口うるさく説教してくるヤツはいないのだ。
↑ポップコーンの味も多種多様。
2日で3箱食べても誰にも叱られません。
お一人様メリットその③ 誰ともケンカしなくてすむ!!!
↑四半世紀前にはなかった「TOONTOWN」。
長い時間且つ長距離を歩き回ると疲れてくる、疲れてくると人はイライラしてくる。
イライラしてくるとちょっとしたことで腹を立ててしまう
、結果同行者とケンカになってしまう
。
こんな経験、誰にでもあるでしょう。
でもお一人様ならそんな心配はナッシング。
他人の動向を気にする必要が無いので疲れてもイライラしないし、ケンカしようにも相手がいないんだからしょうがない。
常に心は平常心、アトラクションにも全集中出来るのである。
↓まるで海外、シーの「アラビアンコースト」。
お一人様メリットその④ あの人気(?)お笑い芸人の持ちネタが自然と身に付く!!!
アトラクションに乗り込むときちょっとウザったいのがキャストの
「何名様ですか?」
という人数確認である(仕方ないんだけど)。
私も慣れるまでは
「ひとりです・・・」
などと蚊の鳴くような声で申告していたのだがそのうちに面倒臭くなり、腰に手を当てたまま無い胸を張って右手の人差し指を1本立てて「お一人様」を主張するようになった。
・・・・・・・・・なんだかどっかで見たことのあるようなポーズだなぁ・・・
ハッ、こ、これはもしかして、あのピンクのチョッキを着た
『トゥッス!!!』
これで貴方も立派な「カ〇ガ」です!(但し『トゥッス!!!』はあくまでも声には出さず、心の中だけで叫ぶことをお勧めします。)
一歩踏み出せばそこは夢の国、一人であることを気にするヒマも無いくらいシーもランドも満喫できた。
もう大大満足である
冒頭では「ネズミが・・・」とか言っていた現実主義の私が、帰宅時には思わずオリジナルシャツをお土産で買ってしまう始末。
恐るべし、ディズニーの魔力!!
「お一人様って、なんか寂しそう」
というのは群れで行動する奴らの常套句。
アトラクションの待ち時間を見ていても、ずっと同行者と仲良くおしゃべりしている人などいない。
下を向いてスマホをいじっている人がほとんどだ。
更にはアトラクションに乗ってしまえばもう隣近所など目に入らない。
結果、多くの場面で一人だろうと複数人だろうとすることは変わらず、「お一人様は寂しい」などは一人で活動する度胸の無い小心者の言い訳でしかないのである。
如何だろう、お一人様デビューの参考になっただろうか?
さぁ、これで貴方も明日からLet’s カス〇!!