おはようございます
今日も読みに来て下さってありがとうございます
昨日の空。
穏やかに晴れていました
牛丼が値下げだとか、アミューズ株が下がるとか、気になるニュースはありますけれど私はなんだかんだで穏やかに過ごしています。
9月も最終日となりまして、とにかく目の前にあることをただひたすらに一所懸命やろうと過ごしていますがちょっとだけ疲れが…www
こういう時は案外肩の力が抜けるので逆にいいかもなぁと思っています。
今朝は、毎月恒例の物語にお付き合いください
汗が滝のように流れる。
着なれないスーツに身を包み、ぐるぐると同じような場所を歩きすぎた。
季節は秋が深まろうとしているというのに…この汗。
こんな恰好で行ってしまったらまずいんじゃないだろうか。
たしかこのあたりだったはずなのに、地図も携帯もどうして今手元にないんだろう。
どれだけ日々の暮らしの中で携帯を使っていたかを身を持って知る。
あの店が目印だったのは覚えているんだけどなぁ…
時間すらわからない。
もしかしたら、教えてもらえるかもしれないと、その扉を開いた。
カランカラン
『あの!』
扉を開くと同時に呼びかけてみた。
『いらっしゃいませ』
店主は落ち着いたよく響く声で迎えてくれた。
『すみません、あの、客じゃないんです!!』
店主の声がむしょうに優しく響き、先に謝ってしまった。
『えっと・・・!あのですね・・・』
焦っていたからなのか、なかなかうまく言葉が出てこない。
手に握りしめていたメモを見て
『どちらかお探しですか?』
その洞察力に感心しながら
『はい、あの!道に迷ってしまって、教えていただきたいんです!あと、今の時間も!』
前のめりになって店主にメモを突き出しながら言葉を発した。
店主は、壁にかかる古そうな時計を見やって
『今は13:20ですね。場所は…』
とくしゃくしゃになったメモを見ながら
『こちらのお宅は、うちのすぐ裏ですよ。2分もかかりません』
その言葉を聞いてほっとして膝の力が抜けた。
『良かった…』
『お約束は何時ですか?』
『14時なんです。俺、方向音痴で…なのにあわてて携帯も忘れてしまって』
『なら、少し時間がありますね。よかったら一息つかれていかれてはいかがですか?』
と、店主はおしぼりを手渡してくれた。
『ありがとうございます』
勧められたカウンター席に腰掛け、おしぼりで顔を拭く。
滝のような汗がひんやりと冷たいおしぼりで拭われホッとする。
『少し癖はあるんですがよろしければどうぞ』
出てきたのは、ガラスのコップに注がれたお茶。
土臭いような香が鼻に抜ける。
なんだこれ・・・?
でも、冷たいお茶が喉を通ると落ち着きはずいぶん戻ってきた。
なんだか懐かしい匂いのするお茶だな。
冷静になってくると焦りすぎだなと気がついた。
自分の緊張がこんなに高まっていたなんて思いもしなかった。
彼女のご両親にご挨拶に伺うってこんな感じになるんだなぁ。
まさか携帯も時計も忘れてくるなんて・・・
壁にかかる時計を見ながらぼんやり思い返しているとそれまで何やらメモ用紙に書き込んでいた店主がそのメモを渡してくれた。
『すぐ裏なのですが、そちらのおたくまでの地図です』
ありがたい。
男で方向音痴なんて普段は恥ずかしくて言えないけれど、今日は緊急事態だったんだ。
顔をあげると店主がにこりと微笑んだ。
『ご武運を』
お代はいらないと店主に送り出してもらい、
『ありがとうございました』
丁寧にお辞儀をして店を出た。
親切を受け、心を落ち着けて、彼女の家へと一歩を踏み出した。
見上げると高くて青い空が広がっていた。
今日はスイスイ水曜日
今日もあなたにとってビッグハッピースマイルな一日になりますように
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キュウリ一本67円、キャベツ一玉247円
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