読書日記『光の帝国 常野物語』 | コバヤシ桃子ブログ「旬のもも日記」

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おはようございます。
昨日は貴重なおやすみだったのに、変な物をたべてしまったらしく、昼からぐったり気持ち悪くなり、半日寝込んでしまったもも象です。
さて、一日空いてしまいましたが、今日も感想日記で元気に一日を始めましょう☆


『光の帝国 常野物語』
恩田陸:著

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから---
『常野』から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。
穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?
不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。


『ライオンハート』を読み、恩田作品あんまりかなぁ?なんて思いながら、大概のレビューで評判のいい『常野物語』シリーズを読んでから自分が好きかどうか決めようと思い、手に取った『光の帝国』でした。
レビューが軒並みいい評判なのがわかりました。
読んでいる間、ずっと穏やかな優しい心持ちでいられるという稀有な作品だったんです。
日々の生活の中で、荒みがちな心が澄む感じというのかしら?
何気ない生活をしている常野(とこの)の人達の抜きん出た能力はまわりの人達を幸せにするためにあって、普通の人は気付かないんだけど、確実に彼らに助けられて生きているという、そんなお話。

最初の春田家の話でいきなりベタだけど泣かされて、そのあともじわじわと心にあたたかい光というか火が灯る感じ。
表題作の光の帝国は涙なしでは読めなかったです。
読みやすい軽いタッチなのでするする読めるんだけど、久しぶりに読み終わるのがもったいないなと思う小説でした。

日々の生活に疲れた人には特にオススメの小説です☆