入側縁から下がり、改めて母さまのお客人方に
近くにいらした方から順にご挨拶申し上げた
ほとんどが見知った顔だったし、最近お嬢様を連れて前もって祝いの品をお持ち下さった方が多かったが
端の方に控えめにしている方々は初めてお会いするお人もいた
母さまがすかさずやって来て「この方は…」と紹介なさる
どなたも必ず年若いお嬢様が含まれるご家族だった
「キフネ、こちらは漢学の学者さまで学舎で教鞭をとっていらっしゃるスジョウ先生です」
「スジョウ様?」
須上先生といえば父センジュ様が幼少より
勉学のご教授を頂いている学者さま
僕も何度かお会いしているが
もっとご高齢の方だったように思う
「千壽家に出入りさせて頂いているのは
私の父ですよ
今日は