厚生労働省が、27日発表した2016年国民生活基礎調査で、「子どもの貧困」
が、2015年時点で、13.9%(7人に1人)だったことが、わかりました。3年
おきに調査をしていて、前回の16.3%からは、2.4%下がり、改善は12年
ぶりということです。厚生労働省は、雇用状況がよくなり、子育て世代の所得の
増加が主な要因、と分析しています。しかし、先進国の中では、依然として
高い水準で、経済協力開発機構(OECD)が2013年にまとめた平均13.2%
を、改善したといっても上回っています。特にひとり親世帯は厳しく、貧困率は
50.8%に上っています。母子世帯のうち、今回の調査で、2016年時点で
「貯蓄がない」のは、前回の調査から1.1%増の37.6%。「借入金がある」
が4.3%増の28.1%に上り、生活の苦しさが目立っています。全世帯の
生活意識は「大変苦しい」と「やや苦しい」を合わせると56.5%に対して、
母子家庭では82.7%に上っています。男女の賃金格差や子育てのために
正社員になれない状況などが原因になっています。もっと国が、働く場の
確保や、児童扶養手当の増額など、強力にバックアップすべきだと思います。
それが足りないこともあり、各地で、ボランティア活動などで、子ども食堂や
学習支援などが行われていて、それはともに支えあうという意味では意義の
あることだと思います。軽井沢で始めた「こどものいばしょ~あたしキッチン」
でも、ひとり親家庭の連絡会などにも、来てほしいとPRをしています。必要な
子どもに必要な支えがあるようにと思っています。