この本は実は持っていたのだけれど、
散々迷って、引っ越しを機に手放した。

理由としては、読後どうしても鬱々と
暗く悲しい気持ちになってしまうから。

でもその後何回も図書館で借りて読んでいる。

この作者の独特のムードと、このストーリーが好きで、
私の中でも好きな小説ランキングで割と上位なのかも知れず。

元女優の母、妻想いの雰囲気を出しながら秘密を持つ父、
一人っ子で、ある意味子育てを放棄されている家で育ち、
文学研究を頼りに大人になった主人公ルース。

「この人、しょうがないな…」と双方が思いながら
なんだかんだ折々にお互い必要とし、
長続きしている友情とか、

なんとかなんとか現状からの脱却をはかるんだけど、
恐ろしいほど空回りしているところとか、

慣れないことだけど、楽々できるふりの為に
無駄に準備したり我慢したりするところ。
(「これ、上手く出来ないの」、と言えれば楽なのにね)

まるで我が事のように、しみじみと味わい読了。

母親とのタクシーのシーンが一番、
どうしても嫌で、悲しくて、でも印象的。
本屋さんで立ち読みした時は面白そうに思えたんだけど…

買ってきて読み始め、ふと表紙裏の著者紹介のところに
『新宿のヴァージニア・ウルフ』と書いてあるのをみつけて、
「…へ?…誰が?」と言う感情が急激にこみあげて
私の体内の怒りをはかる部分の目盛が振り切れて
部品がどっかに飛んで行っちゃったくらいの感じで読みだしたから
どうしても辛辣な判定になってしまった。

「うちはすごい、うちは違う、そうだよね?!」のオンパレードに
そうなのかもしれないけど、辟易。

大体このお店に全く思い入れが無いのに
読んだりしてごめんなさいね、と言う感じ。

読後、いまだどこがどう『ヴァージニア・ウルフ』なのか
皆目わからない。(拘るね)

本を読んだだけだとへーふーん、そうなんだーと
本当に傍観者、だったので、
いつか、行ってみるかな。(時期未定)
やった!また、大好きになりそうな作家に出会ったわい。

BBの本屋さんをいつものようにプラプラ、
バーバラ・ピムの『幸せのグラス』と言う本が平積みになっていて、
どうやらとっても面白そうだ!と
大変に心を惹かれ、鼻息も荒くはなったのだけれど。

4,000円近くするもんで…、
もう一人のわたくしが
「どぅどぅ…落ち着け落ち着け…
図書館で借りて読んでからでも遅くは無かろう?」
となだめてきて、一旦撤収~。

その後の調べで一番近くの図書館にこの
『よくできた女(ひと)』と言うのが
バッチリあったので借りてきた、そしてあっという間に読んだ!

舞台はまだ食糧配給が続く戦後のロンドン。

両親を失い独身の主人公ミルドレッドはつましい生活ながらも、
自分なりに折り合いをつけて穏やかに暮していたが、
彼女の住むフラットへ、文化人類学者(妻)と
海軍将校(夫)の美男美女の華やかな夫婦が引っ越してきて…

この「しんねりむっつり」とした主人公にとても、シンパシー。
平穏無事な日々に少々物足りなさを感じつつも、
誰かがガサガサと無遠慮に侵略してくると、
あっという間に機嫌が悪くなる!

ただ、そうなったときもあからさまに怒りを表現せず、
様々な方法でやり過ごして面白い。

また、静かに黙って誰かの話を聞いているときも、
想像の翼を広げ、心の中は割に毒舌だったり、ふざけていたり。

このお話に出てくる、ある女性の
傍若無人な、なにかと人を簡単に利用しようとする感じが
とてもリアルでげんなりする程。

私ならカーテンの裾上げの時点で
さよなら、だけど。

あと、ある男性の事を好きと思ってると決めつけられて閉口したり、
友達の不思議なお母さんに引き合わされて、
そしてなぜか気に入られたり。

『鷲は舞い降りた』とかとはくらべものにならないけど
(当たり前)、
でもそれなりにやっぱり色々あるのよね。

ラストも無理のないちょっとしたハッピーエンド風で良かったな。

今回出てきた『鷲は舞い降りた』はね、出てくる人が皆
気合いが入っていて血の気が多すぎ、外ばっかりのシーンで
なんだか疲れて読むのを中断して休憩しているよ。
(ま、そう言う本なんだけどさ)

そんなこんなで、例の『幸せのグラス』は
我が家にもう、来ているよ!

今回のこの本の主人公の感じ、
あのアニータ・ブルックナーの小説に出てくる女の人に
雰囲気似ているから、
アニータ・ブルックナーがお好きで、
こちらを未読の方は是非。
劇場 (新潮文庫)/新潮社
¥720
Amazon.co.jp


大好きなモームの作品の中でも
上位に入るもの。


とは言え、モームの作品は
大体どれを読んでもつい、
「この小説、好きだ!」と
思ってしまうのだけれど。


主人公ジューリアは、
イギリスで人気のある舞台女優。

伴侶にも恵まれ、子供も立派に育ち、
地位も財産も才能も美貌も申し分なく…。


品行方正でゴシップにも縁のなかった彼女が
ふと入れ込んだ一人の男。


トマス・フェネルは息子ほどの年齢の、
見た目は麗しいけれど、俗物で見栄っ張りな奴!


ジューリアは時折冷静に自分の現状を見つめたりもするが…


いよいよトマスにこっぴどい目にあわされ、
別れが訪れたが、

もちろん、そのままで終わるジューリア様ではございませぬ。


とばっちりとも言える形で巻き込まれた
駆け出し女優さんは哀れなり。
(横顔が羊にそっくり、とは!)
ま、でもこの娘はまた誰かみつけるでしょ!


この舞台上で「目にもの見せる」ところが、
「ガラスの仮面」で亜弓さんがマヤの敵を討つところと
似ていて、ヒャーっとなって、胸がすーっとするの。


そんで旦那のマイケルは良い人なんだけど、
やっぱりどうしても馬鹿なの。


でも、「この人ホントに馬鹿だな~」と思っても
チクリとも胸が痛まない、こう言う人材は貴重だわ。


ジューリアの世話をずっとしているエヴィーのような、
赤毛のアンで言うレベッカ・デューのような、
こうなったらニャンコ先生(いなかっぺ大将)でもさ、


ピシピシ厳しいことを言ってくれながらも、
最大限に思いやってくれる存在が
身近にいてくれるって、良いな。


最初にやってきた、チップの件で揉めた別れのシーン、
あそこでけりをつけても良かったけど…と
傍観者は思うのよね。


トマスからジューリアに向けられた残酷なセリフ、
モーム自身がその何年後かに
秘書兼恋人だったハックストン君から同じようなことを言われるのは
不思議ね。


せっかくこんなに素晴らしい小説なのに、絶版とは!


とても良い訳なんだけど、
ジューリアが心の中で思い浮かべる罵詈雑言、毒舌が
いま一つしっくりこないのが何個かあったので、
ここはひとつ、行方先生に訳しなおしていただいて、
また発売していただければ…と言う、お願い!

先日から色々きっかけがあって、
ディケンズを何か読みたい!と
BBの本屋さんで、求めてきたこの本。
季節外れでごめんなさい。

「月長石」の執事ベタレッジに憧れて、
「ロビンソン漂流記」も買ったりしたものだから、

ちょっとまずは短めものから…、なんて
思いましてですね。

超有名なこの作品、粗筋も概ね存じ上げているつもり、
でしたが、思っていたのとは大分違いました。

なんだか教訓めいた、真面目な作品と
勝手に思い込んでおりましたが、
ユーモラスで、洒落ているお話、

やはり、長きにわたり愛されるものには
ちゃんと素晴らしい魅力があるのね。

「知ってるよ!」と言う声が聞こえてきますが
念の為粗筋は、

あるクリスマスの晩、強欲でへそ曲がりで冷たい性質の
老人スクルージのもとへ、死んだはずの相棒マーレイが
現れる…
スクルージは、3人の幽霊につれられ、過去、現在、未来の
旅をする…

「こう言う事をすると、こう言う風になるよ!」と言う脅しではなく、

「そうだった、そうだった、でも忘れてしまっていた!」と言う
自ずからの気付きの連続で、
読者の私も読む前と比較すればかなり清らかな心になり読了。

スクルージさんの甥っ子さんが
一貫して優しいのがまず救い(あの妹さんの子供だものね)。

スクルージの会社の書記の子供、ティム坊に関しては、
私もすっかり感情移入していたから、
ああ、本当に、良かった!

また、12月半ばになったら、読み返そう!

表紙裏に出ているディケンズさん、お髭の感じが
コリンズさんに似ている(と言うかほぼ同じ)。

仲良しだから、ではなく、
やっぱりこの時代流行った髭型(?)
なのでしょうね。
自分の力ではもうどうしようもない、出来ないことがあって、
ただただ、涙があふれて、
下を向いただけでも、涙の雫がポタンと落ちてしまうような、
そんな夜には、

こちらの映像をご覧になってください。




 ともかくこの圧倒的な歌唱力にまずは癒される。

 しばらくすると脇で踊る男性二人が
(すぐ覚えられそうなレベルの)踊りに専念して
歌には参加していない不思議に気付く。
そして奇抜なファッション…

 またさらに観ていると
神殿の様な柱と、スフィンクスめいた飾り物も気にかかる。

 ともかく変わった雰囲気ムンムンの三人組だけれど、
人柄はとても良さそう。

 例えば、ランチタイムに混んでいる食堂に行って
キョロキョロ席を探していると、
遠くから「こっち、こっち!!」と笑顔で呼んでくれそうな、
そんな感じ。

 何度も観ているので、
向かって左の人がボーカルの人の触り方が馴れ馴れしいけれど、
 ボーカルの人は向かって右側の方の人を心を込めて見ている気がする、
が、実際付き合っているのは男の人同士かも?と
勝手に下世話な想像までする始末。

 たまらなく悲しい時も、
素晴らしい歌声とギャップのありすぎる映像で
ジーンとしたり、フハッとしたり、して
元気を出してね。




「ミステリ好き」を名乗るのならばやはり、読んでおきたい!

ずーっと私の本棚にはあって、
あまりの厚さに怯んで、
朝、出がけに持ったり、そしてやっぱり置いたりで、
なかなか読まなかったけれど、
とうとう読了!

ストーリーは、インド寺院の宝「月長石」(イエローダイヤモンド)は
数奇な運命を経てイギリスにやってきた。

誕生日にその宝を貰い受けることになった、ヴェリンダー家の娘レイチェル、
しかし、その宝石は翌日忽然と消えてしまった…!

なんとなく「僧正殺人事件」とか、「黄色い部屋の謎」みたいな
超がつくほど本格ミステリで、真面目一本やりと勝手に想像していたけれど、
全然違った!

第一章、ヴェリンダー家に仕える老執事ベタレッジの手記からが
もうともかく面白くて楽しくて、
「なんだ、なんだ、こういう種類の面白いなら私大好きなのに…!
言ってよ言ってよ!」と言う感じ。

出来る執事ベタレッジ、常に冷静、純粋に主人に仕えるけれど、
どこか冷めた視線を送ったり…

そしてどうしても困ったときは「ロビンソン・クルーソー」を繙き、
必要なメッセージを受けとる…

レイチェル様と従兄弟のフランクリン様が、上流階級の人たち特有の
習性、資質でもって「ドアの装飾」をしているのを
横目で見ているところなんかはもう秀逸。(おかしくって仕方ない)

ずっとずっとベタレッジが書いてくれてても良かったんだけど、
第二章ではレイチェル様の従姉妹で、貧乏で狂信的なクラックさんに担当変更。

このクラックさんがまた、自分の不幸と人生が上手く立ちいかないのは
「正しく生きている」からで、そうでないとクラックさんが思う人を
ちゃんとした道に誘おうとするんだけど、その方法がまた、厄介!

いかした刑事カッフや、執事の娘優しいペネロープ、
その他の登場人物も魅力的。

謎解きについては首を傾げてしまうし、
突っ込みどころもあちこちにあり、
後半は少々失速気味の感はあるけれど、

血なまぐさいことは無いし、
私も一員となって
ただただ面白おかしく過ごしていたら、終わった、と言う印象。

犯人に関して言えば
「意外」と言うのをどこかで聞いたから
あの人を捜査線上から外したのに…!
(自分も刑事気分)

作者コリンズさんはディケンズと仲良しだったと
後書きに書いてある。

ちょうど、ほぼ同時進行で読んでいた石井桃子さんのエッセイで
ディケンズについて興味深いエピソードがあって
気になっていたところだったから、
早速読んでみよう。

この本を知ったのはコニー・ウィリスの小説
「犬は勘定に入れません」の謎解き部分に関わってくる、
と聞いて、パッと買うには買ったのだが、放置していたもの。

だからいま一つその点ピンと来なかったけど…
なので「犬は…」も今一度読み返さなくては!

いつものミステリ指南書では51位。
(結構下ですね)
前々から、
部屋でくつろげるように、
背もたれのある何かに座りたいなー、と。

そうすると、通常、座椅子になる訳だけど、


どうしても、どうしても、どうしても、
あの座椅子の、


手をつかないで後ろにバッターンと倒れそうな
格好悪い、趣味じゃない出で立ちが
許せなくて!


こういったデザインのものを、
家には呼びたくない!


ローソファも良いのだけど
かさばるし、いつか粗大ごみになるようなものは
嫌だなあ…


でも…でも…、のせめぎ合い、


それでも、
なにかなにか無いかしらん?と、
あきらめず、しつこくしつこくネットで検索していたら、


アウトドア用品のチェアを座椅子にしていると言う
情報のかけらが…!


それをヒントに調べ続け、
これが良いかも!と納得の品がこちら!


alite(エーライト) Mayfly Chair メイフライチェア 黒 (平行輸入品)/alite(エーライト)
¥価格不明
Amazon.co.jp



でもちょっと予算的に…と思いながら
気が付いた時に検索していたら、


日本の代理店で古い型のデザインのものが
ある日激安化していたので買いました!


(その後売り切れになっていたので最後の一個だったみたい!)

畳むとまあまあ大き目の折り畳み傘くらい。



DSC_0137.jpg



座り心地は、
一度座るとあまり立ち上がりたくないくらいで
座ったっきりノタノタしています。



DSC_0139.jpg


確かにカテゴリーは「リラックスチェア」でしたね…。


近々、このブランドのモナークチェア(支え無しのタイプ)を

購入して、


遊びに来た友達には
「どっちがいい?」と選んでもらって、
二人でノタノタするのが、理想!


待っててね。

遊びに来てくれる友達が口々に
お世辞もあるだろうけれど部屋が綺麗だと褒めてくれるから、
ますます調子に乗って片付けに拍車がかかる日々(上げ潮状態)。


今までは燃えるゴミ(書類、雑誌、本、服など)を中心に片付けていたけれど、
いよいよ使ってない道具類(不燃ゴミ)にまで着手。


なかなかの大物たちがさらばさらばと旅立っていった。


そして、先日、ふと買って全然使っていない調味料(カルディその他で購入)、
貰ったけれど食べない食料品、期限切れの食品なども、えい、やー!と捨てた。


食べ物が一番捨てるのが大変!


その他の要らない物は捨てている時、その後、すっきりするのに、


食べ物の時はイライラを100倍にしたくらいのとってもいやーな気持ち、
肉体的にもグーッと体の芯が嫌がる感じ!


これからは不要なものは買わない、貰わないようにするので
今回は許してくだせえ!


あと、
ずっと使っている箸立てなんだけど、
下のところが外して洗えるようになっていて隙間がある、
そこにティースプーンが8割方挟まって、抜けなくなる、
しかもなかなか外れない、のを
毎回毎回不快な気持ちでビタミンCとカルシウムを奪われながら
外す、と言うのを無意識に繰り返していたのだけど、


この間ふと、無印良品でこれをみて


DSC_0136.jpg

(出すほどの写真じゃあありませんが…)


「買い換えたら良いのでは?」と気付いて、買いました。

悪くなっていない、壊れていないものを
買い換えるのもなんだか気が引けるのですが、
日々ストレスなく暮らす、と言う点から考えたら
それもありなのでは?と、やっとやっと思い至りました。


今は口笛を吹きたくなるほど、快適になりました!


この本は、本屋さんでちらっと立ち読みをして、
それでも笑いがこみあげて大変だったけど、
いったん置いた、
だけど戻って、やっぱり買った!

皇太子様がお生まれになった時(急にごめん)、
美智子様は子育てについて聞かれて、
「どんな境遇にあっても幸せになれる子に育てたい」と
おっしゃったとか。

皇太子様のその後の詳細は存じ上げないけれど、
みうらじゅんさんってそんな風に育ったような気がする。
勝手な私の想像だけれど…

みうらじゅんさんとは、中学生くらいの時に出会って、
ずーっと面白いまま、次々といろんなことを教えてくれる、
変な先輩!

気に入らない、つまらない映画を観るとガックリきて、
しまいには「お前さぁ~、仕事選べよなあ~!!」と
出演している大森南朋にまで怒りが飛び火する始末。
(「つ・つ・つ…つまんなーい!」と思う映画に
よく出てる気がするの、あの人。
気に入ってずっと期待していた人だから、
がっかりさせられると余計に腹が立つ!)

でもこの本を読んだら、
こんな風にプンスカしている自分こそが
つまらない人だ、と言う気がしてくる不思議。

どんな映画にも「ほら、こういう視点でみたら~?」と言う、
アドバイス(?)と、愉快な漫画がついている。

ただ、これから先も、どうしたってつまらなそうな映画は
みうらさんにお任せし、視聴することは多分無いと思います…。