「やぁだぁ!
何言ってるんですか!
止めてくださいよ〜。」
え?
違うの?
「違いますって、もう〜!
勘違いしないでくださいよ。
わたしたちは、そんな関係じゃありませんって。」
そうなの?
てっきり、わたしの知らないところでもうすでに···
「そもそもですよ。
わたしと彼がマスターの言うような関係になったとして、どんな良いことがあるんですか?」
え?
あ、まぁ、例えば。
神様方からもっと愛されるようになるとか?
「(笑)
マスター、発想がお子様ですって。」
そんな言い方しなくても😅
「マスターのほうが断然、愛され具合すごいのに。」
え、そうなの?
だって、君のほうが見えない方々といろいろ話したり、彼ともすごく連携取ってるように見えるから、愛されてるんだろうなって。
「マスター。
人の価値観と、神様方の価値観って、違うみたいですよ。」
へぇ。
「わたしたちの身の回りで起こる出来事には、すべて神様方のお計らいが働いてるの。
良くも悪くもね。」
なるほど。
「マスター、最近人生の流れが良いって感じること多いでしょ?」
え?
まぁ。
たしかに、スムーズだなぁとは思ってたよ。
一つ一つの出来事は、些細なことだけどね。
「ですよね。
でも、不思議と淀みなく流れてる。
そんな感じでしょ?」
うん。
たしかに。
「流れに乗ったんですよ。
神様方の良き流れに。」
良き流れ?
「葛藤を乗り越えて、様々な経験をして、たどり着いた安らぎの境地。
どこにいても、何をしていても、何ひとつ臆することも隠し立てすることもない、真っ裸の魂。
その人達がたどり着ける、清らかな流れ。」
そんな、大したものじゃないですよ、わたし。
「大物がわざわざやってくるのに?」
あ、あれはですね···
「氣まぐれなんかじゃ、大物は来ませんよ。」
先読みしないで💦
「(笑)
ですからね、マスター。
そろそろ、覚悟してほしいんです。」
え?
何を?
『おまえにしかできないお役目を引き受けるとな。』
あら。
あなたは···
『氣まぐれではないぞ。』
あ、聞いてらっしゃったんですね💦
『うむ。
それで、おまえはなんとする?』
といいますと?
『鈍いのう、相変わらず。
先の話じゃ。』
あ、お役目がどうとかいう···
『そうじゃ。
己の役目に氣づいたのであろう?』
わたしのお役目?
気づいたって···何に?😅
『···おい。
どうなっておるのじゃ?
わしの言葉が伝わっとらんのか?』
「プププ😂
あ、失礼いたしました。
見ての通りでございます。
わからずやというわけではありませんが、かなり鈍感ではあります。」
そんなぁ。
『言わねば分からんのか。
しょうのないやつじゃ。』
はぁ、すみません。
『いいか。
必ず成し遂げよ。
その覚悟があるなら、今ここでおまえに告げる。
覚悟なき者には、無用の役目ゆえ。』
覚悟、ですか。
そんなに大変なことなのかな。
『なに。
心ひとつ、決めるかどうかだけじゃ。
決めればあとは、身体が自ずと動くわ。』
そんなものなんですね。
『うむ。
で、どうする?
聞くか?
聞かぬか?』
え〜。
内容も分からないのに、覚悟させられるんですか。
「(笑)
マスター、感じてるはずなのに分かってないからですよ。
焦れったいです。」
そうなの?
え〜。
じゃあ、君には分かるの?
わたしのお役目が。
「もう、身体から出てます。
それこそ、はっきりと。」
え????
出てるって、何が!?
『もうよいわ。
覚悟なき者には、告げても無駄。
わしは帰るととするかの。』
え、あ、ちょっと待って···
『わしらの言葉に、耳を傾けるか?
わしらの言葉に、魂感じるか?
わしらの言葉を、あるがままに受け止めるか?』
あ···
なるほど、そういうことなんですね。
分かりました。
お受けします。
『お役目も分からぬ者が、引き受けられるのか?』
はい。
お受けします。
あるがままを受け止めること。
それが、わたしのお役目につながることですから。
「わぁ·····すごい。」
『うむ。
分かった。
では、わしは帰るとする。
楽しみにしておれ。』
え、何を?
『····
もうよいわ。
ではな。』
あ、はい。
ありがとうございました。
「マスター、面白すぎます😂
ほんと、天然ですね〜。
彼に見せたかったですよ。」
え〜、わたしなにか、変なこと言いました?
「神様が根負けするくらいの天然ですからね(笑)
もう、恐れ入りました。」
軽くバカにされてますよね、わたし。
「そんなつもりじゃないですけどね。
でも、うらやましいです。
あんな大物の神様が直々に来るほど、マスターは愛されてるんだなって。」
そう、なんですね。
「はい😊
あ、そろそろ閉店時間なので、片付け始めますね。」
あ、悪いね。
いつもありがとう。
「はい。」
わたしは、わたしのままでいい。
そして、身に起こるすべてのことを、あるがままに受け止める。
そうすれば、あの方が言っていた、お役目っていうのに自然とつながっていくのだろうなと。
やっぱり、鈍いんだな、わたし😅