ついにきたか・・・・

しまった。

これだけは氣を付けなきゃと思ってたのに。


『マスター、どうしたんですか?』


あぁ、君か。

いやね。

こんなこと、まぁ話さなくても君なら分かっちゃうと思うけど。


『・・・・

え?マジですか?』


やっぱり、分かっちゃった😅


『どういうことですか?

彼女、もう来ないんですか?』


あぁ。

ついさっき、連絡が入った。

昨日で行くのをやめにしたいって。


『・・・・・・

彼女、逃げましたね。』


君、それは言いすぎなんじゃ・・・


『だってそうでしょ?

それくらいのことで、なんで来なくなるんですか?』


何でもお見通しだから、説明する手間は省けるけど😅

さすがにここまで読まれると怖いものがあるね。


『あ、ごめんなさい。

つい・・・』


いいよ、君は悪くない。

でもね、それが彼女にはきつかったんだって。

言ってること、やってること、すべてお見通しで、隙が作れない。

君の前では手抜きができないんだ。

分かっててもね、それが彼女にはきつくなっちゃったんだよ。


『・・・・

俺、謝りに行ってきますよ。』


今行ったところで、彼女はますます心閉ざすだけだよ。

今はただ、そっとしておいてやってよ。


『でも・・・!』


大丈夫。

彼女はまた、戻ってくるよ。


『本当ですか?』


あぁ。

戻ってくる。

彼女はちゃんと、ここに戻ってくるよ。

なぜなら、彼女がやりたいことがここにあるからね。

今は辛くても、この現実をちゃんと受け止めて帰ってくるよ。


『そうですか。

分かりました、今は静かに待ちます。

でも、これだけは言わせてください。』


なに?


『あいつ、俺のことずっと好きだって言ってたくせに、心のなかでは意外とクールだったんですよ。

うまく付き合っていければいいなっていうくらいにしか思ってなくて。』


・・・・・ね、そういうところがいやだったんだよ。


『あ、・・・・・』


人にはね、隠しておきたい氣持ちもあるってこと。

何でもかんでもお見通しっていうのは、正直きついんだよ。


『でも。

マスターは、その点で言うとある意味、すごいですよね。』


そう?

何が?


『俺、透けて見えてるものみても、なにも動じないし。

いろんなこと分かっちゃっても、平然としてるし。』


ハハハ😁

まぁ、今さらだよね。

わたしにとっては、何を見透かされようが、もうどうにでもなれって感じだよ。


『流石です。

じゃあ今度、トイレの一件をお客さんにお話ししてもいいですか?😁』


え?

あ?

えー!!!???

あ、ちょっと、それはやめてもらえないかな😅


『(笑)

冗談ですよ。

ほんと、マスターって面白いですね。』


君には敵わないなぁ。


すべてお見通し、かぁ。

確かに、きついよなぁ。