昨日から衆議院で国会版の事業仕分けがスタートしました。
何を言ってるんだ？事業仕分けは政府がやってるじゃないかという声が聞こえてきそうですが、この事業仕分けには例の方は一切絡みません。
ご存知の方もいるかと思いますが、民主党政権で行ってる行政刷新会議の事業仕分けが現在行政刷新大臣である蓮舫さんが主催をして行ってるのですが、
「法的根拠」が一切ありません。
蓮舫大臣主催の事業仕分けは規模縮小や予算カットなどを決めても各省庁は予算を削らなくても構わないのです。
しかも蓮舫大臣は削らなかった予算に対して閣議決定の際にサインをしてますので、
単なる「ガス抜き」でしかありません。
では、この衆議院版の事業仕分けはどうなのか？
まずは記事からどうぞ。
●１番でもダメ？ スパコン再び「縮減」 国会版仕分け開始 2011.11.16 11:21
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111116/plc11111611240003-n1.htm
衆院決算行政監視委員会の行政監視小委員会（新藤義孝小委員長）は１６日、行政の無駄を省く「国会版事業仕分け」を始めた。
スーパーコンピューター「京」などの革新的コンピューティング・インフラ構築について、運営経費が抑えられていないとして「縮減」と判定した。
「仕分け人」は民主、自民、公明３党の同委の委員が務め、政府の行政刷新会議による事業仕分けで仕分け人を務めた経験のある民間有識者らが参考人として質疑に参加した。
平成２１年秋の事業仕分けで「限りなく予算計上見送りに近い縮減」と判定されたスパコンには「仕分けにより開発経費は抑えられたが、毎年の運営経費が１・５倍になった。なぜか」（民主の岡田康裕衆院議員）などの厳しい指摘が相次いだ。 続いて医療費請求書の審査事務も審議。
１７日は国家公務員宿舎朝霞住宅（埼玉県朝霞市）をはじめとした公務員宿舎の建設・維持経費と、原子力関連予算の独立行政法人などへの支出も取り上げる。
この記事の内容が真実なのかどうかは下の動画で検証できますのでご覧下さい。
●H23/11/16 衆院決算行政監視小委・1/2【国会版事業仕分け/スパコン】
●H23/11/16 衆院決算行政監視小委・2/2【国会版事業仕分け/スパコン】
如何だったでしょうか？
記事の内容は正解ですが、見出しはちょっと頂けないです。
この国会版事業仕分けはスポコンの開発費は一円も削ってません。
削ったのは年間約40億かかる運営費です。
運営費が不透明でスパコンの「京」を扱える技術者は理科学研究所内では指折り数えるだけ。文科省からの出向が３４人もいるバランスの悪い組織になっている。
スパコンを運用する為の各地方自治体のリソースが運用組織側が構築できてない。
民間や産業界が使う為のリソースがない。
こういった指摘を得て運用組織の予算を縮減を決めたのです。
では冒頭に述べたこの国会版事業仕分けに法的根拠はあるのか？
この国会版事業仕分けを行ってる衆議院決算行政監視委員会は立法府である国会の常任委員会です。
立法府たる国会の常任委員会ですので、行政府である政府jに対して国会として勧告指導ができます。
行政府の政府は立法府である国会の勧告を無視はできません。
これを無視すると日本国憲法で定めてある三権分立を無視する事になりますので、この衆議院決算行政監視委員会の勧告を無視できません。
これを踏まえた上でこの国会版事業仕分けを見た上で各省庁のシーリングがどう変わるか？
そしてこれから開かれる蓮舫大臣の事業仕分けと比較して見ると面白いかもしれません。
ちなみに今日は二日目で取り上げる議題は「原発関連予算」と「公務員庁舎」に関してです。明日も行われます。
TV中継はないので興味のある方は「衆議院TV」でどうぞ。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
こういった試みは国会では初めてだそうですので続けて欲しいです。
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