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米米CLUBのデビューから間もない1987年頃から第1期解散の1997年まで、米米CLUBの写真を撮り続けてくださった写真家・山岸伸さん。

その作品群の中でもてっぺーちゃんが長年描き続けた小野田さん(ジェームス小野田)の「顔」に焦点を当てた作品群が「KAO's」です。

公式ページの紹介にはこうあります。
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本展は写真家 山岸伸氏による写真展です。
今から25年ほど前、米米CLUBの石井竜也さんがジェームス小野田さんの顔に作品をペイントし、それを山岸氏が大判フィルムカメラで撮影。その写真をスキャン後、日本に2台しかなかったスーパーコンピューターを使って石井さんがタッチペンで加工した作品で生まれた写真集が「KAO’S」です。
このような写真をベースにしたアート作品が四半世紀前に存在していたことが話題となり、今回、未発表作品を含めた作品を最新のインクジェットプリンターで高精細にプリントした展示を行います。
合わせて、フォトジュエリーアーティストの大園めぐさんによるKAO’Sの写真を使ったフォトジュエリー作品も展示します。
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この展示会は2017/7/18まで、キヤノンマーケティングジャパン 品川Sタワーのギャラリーで行われています。

さて、この展示を記念して山岸伸さん、てっぺーちゃん、小野田さんの三人による「アーティストトーク」というイベントが開催され、参加してきましたのでレポートしたいと思います。

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記憶に残ったことを並べていきますね。

初めて米米CLUBと出会ったのは31年前。雑誌の表紙で小野田さんの顔を撮る時。そのとき山岸さんは小野田さんにペイントしているてっぺーちゃんをみて「かっこいいメークさんだなぁ」と思ってた(笑)

この日は小野田さんは「これはてっぺーちゃんの作品だから今日1日はこれでいく」と、その顔のままスタジオから帰っていったと。ちょっと感動…。

てっぺーちゃん曰く、米米CLUBの始めの頃はメンバー全員のメークをしていたけど、関係者の人から「あ、メークさん後にしてもらえます」と遮られたことがあると。「おれヴォーカルなのにな」と(笑)

小野田くんは目が日本人離れして大きいので、とんなメークにしても顔が消えない。

てっぺーちゃんはメークが終わって小野田さんが動き出した途端に違うものになっていって、それを見るのが楽しかった。山岸さんが撮影してる時には笑いながら見てた。

描いてるときは夢中になりすぎて小野田さんがいきてる人間だということを忘れてしまう。たまに目を開けたりすると「お!生きてる」となる、と(笑)

てっぺーちゃんは正面から描いて作品として作っていくけど、山岸さんはいろんな角度から立体として撮ろうとする。その切り取り方が新鮮だった。

山岸さんが見せた写真を見ててっぺーちゃんが小野田さんに一言「なんかフサフサだね」(笑)
てっぺーちゃんにしか出来ないツッコミでしたね💦
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山岸さんが「もう何があっても切れない友達ですよね」と言われ、18からだもんね、と。「小野田くんとBONなんて小学校から年」「いや、小学校じゃなくて高校ね」(笑)「まぁ小さい頃から」「高校だから小さくはないけどね」「もうそういうこと言わないでよ。小さい頃からってことでいいじゃない」www

美奈子ちゃんと金子さんの結婚話も面白かったですね。玄関開けたらカチカチの金子さんが「妹さんを頂けないでしょうか」。
動揺したてっぺーちゃん。でも「金子なら良いか」とも思ったと。「得能なら絶対に許さない」とwww「金子ならメンバーで一番学歴あるし」とも(笑)
実は先にお父さんお母さんは許していて、最後の関門がてっぺーちゃんだったというのがとても微笑ましい。みんなもてっぺーちゃんが美奈子ちゃんを大切にしてるのわかってたんだねぇ…

その流れから金子さんが理系出身できちんと計算とか出来る人だと。米米は人数多いし、皆んなが聴かせどころのあるようにアレンジするには初めに全体像の青写真を描ける人じゃないと無理。金子さんはそれが出来ると。ここにも厚い信頼があり、それこそが米米なんだなぁ(*´ω`*)

ちなみにてっぺーちゃんは「良いじゃんそのへんドラムがスタターン、ベースがベベーンみたいな」とか適当にやってたら「てっぺーちゃんは黙ってて!」と叱られたというオチへ(笑)
このてっぺーちゃんのサービス精神が素晴らしいですね❤️

そしてとても感動したこと。
メークは長時間かかるし、動いちゃいけないんだけど小野田さんはジーッとしててくれると。時に目に入ってしまうような事があっても我慢していてくれた、と。そして完成後に小野田さんが動き出した途端にてっぺーちゃんの想像を超えていくと。本当に二人で完成させるアートだったんですね。

ちなみにてっぺーちゃんは小野田さんの顔にメークする時は物凄く緊張してた。でも小野田さんにはそれは言わなかった。小野田さんも「知らなかった」と。「だって小野田くんまで緊張させてもしょうがないじゃない」。

てっぺーちゃんが当時、小野田さんの顔を描いていくときにとても神経を使っていたことや、小野田さんへの感謝の念が言葉の端々に表れていて胸熱でした。「二人で作り上げていた」という意識を話されましたけど、そこに二人の見えない絆と信頼関係を感じて感動しました。

山岸さん、初めてスパコンでの作業をてっぺーちゃんに「やってみて」と促したとき「ひょー、面白い〜 ひょひょひょー 面白い〜、イヒヒ〜」って喜んであっという間に作品を生み出していく姿に「やっぱり天才」だと思ったと。このてっぺーちゃんの口調を再現しながら話してくれた山岸さんにも拍手ですね。

(これが「ひょーひょー」言いながら作った最初の作品だそうです)
↓ ↓
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この写真展の実現に向けて山岸さんはてっぺーちゃんにジュエリーをあしらった作品を見本として送っておいたそうです。それを見たてっぺーちゃんは「これ凄いな」と。で、持って帰ろうとしたら「山岸さんに借りてるんだからダメです!」「なんだよ、これくれねーの?」(笑)

女の子の顔とかに紙粘土を盛ってメークするというアイデアに食いついたてっぺーちゃん。「イイですねー ヤリタイデスネー」(笑)

「GO FUNK」に付いてたフォトブック歌詞カードの写真も山岸さん。昨夜は話してるうちに山岸さんが「そういえばこれ無許可ですよ」(笑)

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NYの時は小野田さんは英語で話しかけられることがとても多かった。

小野田さんは顔がシンメトリーですよね、という話も。やはり素顔は本当に端正なんですよね、小野田さんは。

この写真で山岸さんが「小野田さん、この頃が一番だイイ顔ですね」と失言。「いまが一番良いよね」というてっぺーちゃんの愛ね。
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山岸さんはソニーの人と知り合いで爆風スランプと米米CLUBとどっちを撮る?と言われて小野田さんのインパクトもあって、米米を選んだそうです。「米米で良かった」と♪

ちなみに当時は山岸さんが安田成美を独占で撮ってたそうですが、安田成美の事務所社長と喧嘩になって「もうお前には撮らせねー」と言われたが「米米CLUBがあるからいいです」と答えたとか(笑)

ソニーの保養所へボディペインティングのために一緒に行った。てっぺーちゃんたちと一緒だとタダで泊まれるから(笑) 温泉もあって、てっぺーちゃんは浴衣着たまま「おれ、天女〜」とかやってたらBONに叱られたと(笑)

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一枚の絵として描くので、この時はこのポーズのままずっと静止してて貰って描いたそうです。小野田さんの精神力って、なんか僧侶みたいですね。本当に神がかったものを感じます。

てっぺーちゃんは歌舞伎も見に行ってたけれど、着物に合わせてもっと顔も描けばいいのにと思って たりしていた。
※隈取りは骨格に合わせて描くことを知ってましたね、てっぺーちゃんは。さすがです。

最後は「KAO's」は単なる写真ではなく、まるで絵のようになるのが新しいと、てっぺーちゃんの言葉。山岸さんも今後も「KAO's」展を展開する予定だそうです。

そしてトークで盛り上がった三人から「もう一度新たにやりましょう!」との声。てっぺーちゃんも山岸さんも「おれは腕が上がりましたよ」との応酬で、未来への期待を大いに感じさせてくれるエンディングとなりました(o^^o)

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