あれから一年です。 | ヅカんげき★Life

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宝塚を中心にした趣味のことをつらつらと書いていく予定です。

実際の観劇から、テレビで見た作品まで幅広く、自由気ままに…。

本日は、有愛きいさんの一周忌ですね。

改めてご冥福を心よりお祈りいたします。


いつもなら、あっという間に過ぎる一年が長く感じられたような気がします。

ファンの間にも暗い影を落とし、想像よりも深い闇を知り、次から次へと出てくる事柄に心を痛め、「ヅカファン」と言うのが憚られる雰囲気になりました。


現役劇団員に起きた事件であり、世間を相当揺るがせた問題なだけに、劇団の公式HPに何かしらの追悼文くらい載せるかな、とか思いましたが、これを書いている時点では、まだ何も載っていません。


我が家が取っている関西圏でもない、地方新聞ですら、事件から一年の本日、そこそこな大きさの記事として取り扱い、注目の大きさを感じさせます。


27日にマスコミからの要望でコメントを出しているようですが、せめて、これくらい公式に載せれば、少しくらいは印象も変わろうに…と思うんですけどね。

劇団は世間に悪印象を持たれたまま、劇団員と深く向き合うこともせず、目眩ましみたいな改革だけして、その道を突き進んで行くんですかね…。残念でなりません。


https://news.yahoo.co.jp/articles/8f728fe9cece1345394e837e41ce3ddd2114ecae


宝塚歌劇団は27日、30日に宙組劇団員が急死してから1年になることを受け、記者団からの要望に応じる形でコメントを発表した。 


歌劇団のコメントは以下の通り。 


「私どもといたしましては、宝塚歌劇団の関係者が安心してより良い舞台作りに専念できるよう、またお客さまによりよい公演をお届けできるよう組織や体制や、仕組みを整えていくことが責務だと考えておりますことから、現在進めております宝塚歌劇団の改革に継続して取り組んで参ります」 


歌劇団に関しては昨年9月30日、宙組劇団員が急死。パワハラや過重労働が原因であったことを認め、これまでにも公演日程に余裕をもたせるなど改革に着手している。なお、取組の進捗状況については随時、劇団の公式HPなどで報告していくとしている。


9月27日(金)17:31配信

(Yahoo! スポニチ記事より引用)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2cac69d51ae63677a463746c8be68602491287e7


宝塚歌劇団の宙組に所属の俳優女性=当時(25)=が急死してから、9月末で1年を迎える。過重労働やパワハラが明らかとなり、歌劇団は不合理な慣習の見直しや組織風土改革を迫られている。歌劇団を運営する阪急電鉄も西宮労働基準監督署から是正勧告を受けた。しかし、個々の団員から声が一切聞こえないまま進められる改革は効果が見えづらく、その実効性が問われている。 


団員の死亡「直接は関係せず」 女性は昨年9月30日、宝塚市内のマンションで死亡しているのが発見された。遺族は過重労働や、上級生・スタッフによるパワハラが原因だと訴えたが、歌劇団は当初パワハラを否定。遺族が女性のライン記録など詳細な証拠を示し、今年3月末になって歌劇団はようやくパワハラを認め、遺族に謝罪、合意書を交わした。 


「伝統という言葉で現実に目を背けることなく、新しい歌劇団に生まれ変わったと認めていただけるよう全力で改革に取り組む」。3月末、遺族と合意直後に開かれた会見で、阪急電鉄の嶋田泰夫社長(60)はこう約束した。再発防止策として挙げたのは、興行数の削減を筆頭に、団員の心身のケア強化、団員・スタッフの意識改革、監査体制の充実などだ。 


だが、日本芸能従事者協会(東京)の森崎めぐみ代表理事は「そもそも本人(団員)たちの声に基づいた対応なのか」と疑問を呈する。


宙組は昨年10月から全ての公演を中止し、約9カ月後の今年6月に再開、10月には全国ツアーを控えている。この間、仲間を失ったことに対するグリーフ(悲嘆)ケアは十分だったのか。「今は平気に見えても、退団後の将来まで影響が出る可能性もある。当事者に寄り添ったメンタルケアでなければ実効性はない」と指摘する。 



遺族と歌劇団の交渉を通じ、ハラスメントや過重労働以外にも、団員の働く環境を巡る課題が浮き彫りになった。 歌劇団は入団5年目までの団員とは雇用(労働)契約を結ぶが、6年目以降はタレント(個人事業主)としての業務委託契約に変わる。女性は7年目で、法律上の労働者にあたらず、劇団は労働時間管理を行っていなかった。 


遺族側代理人弁護士は、女性は劇団の指揮監督下にあり、拘束性も強いことなどから「実質的には労働契約にあたる」と問題視してきた。 女性の死後、西宮労働基準監督署は複数回歌劇団に立ち入り調査を実施。9月には歌劇団を運営する阪急電鉄に対し、是正勧告を行った。阪急は「しかるべき時に、対応を説明する」としている。 宝塚の歴史などに詳しい学習院大の周東美材教授=社会学=は「劇団は『個人に責任を負わせられない』と、団員を守っているようで、半人前扱いを続けている。反省や追悼を含め本人の意志を表明する権利があるのではないか」と話す。 


歌劇団の閉鎖性も浮き彫りになった。この1年間、一部のOGが自身の体験や意見を話すことはあったが、公の場で団員が思いを語ることはなかった。2025年春で退団する宙組トップスター芹香斗亜さんの会見でも、女性の死に関する質問は司会者によって遮られた。


■「組織体制整える」 


今後の劇団運営に関する宝塚歌劇団のコメント 宝塚歌劇団の関係者が安心してより良い舞台づくりに専念できるよう、また、お客様により良い公演をお届けできるよう、組織の体制や仕組みを整えていくことが使命だと考えており、現在進めている宝塚歌劇団の改革に継続して取り組んでまいります。 


【宝塚俳優急死問題】


昨年9月、宝塚歌劇団宙組所属の俳優女性が死亡し、兵庫県警は自殺とみている。歌劇団は今年3月、14件のパワハラ行為と過重労働を認め、遺族に謝罪した。遺族によるとパワハラには上級生や演出家など、少なくとも10人が関わっていたが、歌劇団は「組織運営の怠慢から起きたことで、責任は劇団にある」とし、個人の処分は行っていない。 


■チケット販売に影響か 


宝塚歌劇団の団員死亡問題は、劇団運営に少なからず影響を与えている。 


歌劇団の公式ホームページによると、5組の所属俳優の数は現在、星75人▽花72人▽雪69人▽月68人▽宙60人で、不均衡な状態が続く。俳優の死後、宙組からは6人が退団。トップスター芹香斗亜さんと、あと1人の退団が決まっている。 


チケットの売れ行きも以前の勢いに陰りが見える。トップコンビが交代したばかりの花組では、9月開幕のお披露目公演で、一般発売日を過ぎてもチケットが入手できる状態が2週間以上続く。近年では異例のことで、10月からの宙組全国ツアーも同様の状態だ。 


長年宝塚を取材する演劇評論家は「トップ披露公演は前トップのファンが抜け、他組を応援するファンの関心も低いため人気演目でもない限り、そもそも売れにくいが、これほど取りやすい状況は珍しい」と話す。 X(旧ツイッター)では歌劇団の会見を見たファンの「贔屓(応援しているスター)が退団したら宝塚と距離を置く」といった投稿も散見され、一定の「宝塚離れ」もあるとみられる。(小尾絵生)


(神戸新聞NEXTより引用)