2021/10/2 参拝ブログ

本住吉神社(兵庫 神戸市東灘区)




さて、本住吉神社、
境内を出て奥宮へ


目の前は、旧西国街道。
今は国道2号線。

ここから渦森台行きのバスに乗り、
終点まで。



道沿いに山側に歩いていきます。

道路の右手側は住宅地が広がってます。


10分ほど道なりに歩くと、
渦森展望台公園の登り口が見えてきます。


左手上ると渦森展望台公園ですが、
上がらず、そのまま真っ直ぐ抜けていきます。


マムシ出るみたいです。

どうりで、すれ違ったどう見てもジョギング
の格好した方が、木の棒を片手に持ってて

??て不思議に思ってたんですが、
納得しました。

納得したのはいいけど、
怖さは増し増し…


ここからもう一度住宅地側に降り
真っ直ぐ進むと奥宮。

初めて来た時は、めっちゃ迷いました。


さて、前回の続き、

ホツマツタヱで記された
イザナギ様の禊のお話。


ツクシアワキノ  ミソキニハ
(筑紫のアワキでの禊ぎでは)

ナカカワニウム  ソコツツヲ
(ナカ川で念じ産まれた神、ソコツツヲ)

ツキナカツツヲ  ウワツツヲ
(次にナカツツヲ、ウワツツヲを)

コレカナサキニ マツラシム
(これをカナサキ命に祀らせました)


には、次のように続きます。


アツカワ二  ソコトナカ 
(アツ川でソコワダツミ、ナカワダツミ)

カミワタツミノ  ミカミウム 
(カミワダツミの三神を念じ産まれ、)

コレムナカタニ  マツラシム
(これをムナカタ命に祭らせました)



シガウミニ  シマツヒコ 
(またシガ海にシマツヒコ、)

ツギオキツヒコ   シガノカミ 
(オキツヒコ、シガノカミを)

コレハアヅミニ  マツラシム
(これはアツミ命に祭らせました)




シマツヒコ様
オキツヒコ様

こちらの方々は「船魂」の祖と云われ、
この国で初めて船を作った方々の一族

であるのが、ホツマツタヱでは記されています。


その七代目にあたるのが、
カナサキ様。

ムナカタ様、アヅミ様もこの船の一族の末裔。

今の私達が、海の神様、航海の神様
水にまつわる神様として、
手を合わせているのは、ここからかも
しれませんね。




カナサキ様、
イザナギ様、イザナミ様の時代は重臣として、
近畿地方を治めていました。

アマテルカミ様の時代は筑紫に移り、
九州を治められていました。

今、住吉大社を含め関西の住吉神社は、
神功皇后により祀られた場所が多いですが、

九州はそもそもカナサキ様も祀られていた神社もあるのではないでしょうか。

鹿児島の住吉山にお墓があるとも言われています。

機会があれば、福岡や鹿児島の住吉さん、
行ってみたいです。




ここを上がったところに奥宮があります。
六甲山への登山口でもあります。


住宅地のそばですが、来るのにけっこう入り込んだ場所で、参拝される方も少ないので、

緑の中、ゆっくり手を合わせることが
できます。



この渦森山は、神功皇后が三韓遠征帰還の際に
兜や錦の御旗が埋められたとされています。



正面に住吉三神、


左手に宗像社が
祀られています。



木漏れ日がめっちゃ気持ちよくて
遠くに流れる川の水音にも癒されます。



石のベンチもあるので、
ついつい腰をおろし長居をしてしまいました。

妻がいたら、蚊と戦っていたかと思いますが。


深く何も考えず、
ただただ射す光の気持ちよさに
ありがたいなと
ぼんやりと

気持ちのいい時間でした。


カナサキ様のお話をもう少し。

和歌の神様としてのお話。


ナカキヨノ  トヲノネフリノ  ミナメサメ
ナミノリフネノ  ヲトノヨキカナ

長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 
波乗り船の 音の良きかな



こちらの歌は、カナサキ様の歌で

今でも宝船によく書かれている和歌です。



回り歌といい、回文のように
上から読んでも下から読んでも
同じ歌になります。



回り歌には、それだけで完結するため相手に
答えさせない歌とされていて、

カナサキ様は、荒れた海を相手に
この回り歌を歌い、答えさせず波を静めた。

とされています。



大正や明治、近代のことさえ、
知らないことが多いのに、

2000年以上前の和歌を、宝船に形は変われど
自分達が目にしている。

しかも、やっぱり宝船、
船なんですね。



鳥居の側に磐座もあり、こちらのまわりも
ただならぬ気を発しているような気が。




充電させて頂いた感謝を伝え、
奥宮を後にしました。


来た道を戻り、渦森展望台公園に。


マムシに少し、いや、かなりビビりながら、
早足で登りました。


展望台からの神戸の景色。


ありがたい気持ちで満たされながらの帰路。


カナサキ様、
住吉の神様、

そして今の時代にも、
こうして手を合わせることが出来るように

それら神様を祀って頂いた
神功皇后に。

感謝。






お読み頂きありがとうございます。