<孔子語録>
◉「絵の事は素(そ)より後(のち)にす」
絵画においては、まず下地をよくすることで、色彩を施すのはそのあとのことだ。
下地づくりは目に見えない作業である。
しかし、しっかりした下絵(素)なくしては、立派な絵はできない。
身を飾るよりも、まず修養につとめ、心の誠をもって根本とせよ。
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◉「祭ること在(いま)すが如(ごと)くす、神を祭ること、神在すが如くす。」
「祭ること在すが如くす」という古語がある。
その意味は、神を祭るとき、あたかも、
そこに神がおわしますような気持ちで祭ることである。
単なる形式に終わってはならない。
何事にも誠をつくしてあたれ、と説くのである。