<孔子語録>
◉「之れを知るを 之れを知ると為(な)し、知らざるを 知らずと為せ、是(こ)れ知れるなり」
知っていることは知っているとし、知らないことは知らないと認める。
それが、ほんとうに知っているということだ。
「愚(ぐ)も愚を守れば愚ならず」ともいう。
つまり、知らないことをも、知っているかのような言動をする人、
これこそほんとうの愚者である。
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◉「多くを聞いて疑わしきを闕(か)き、慎みて其(そ)の余(よ)を言えば、則(すなわ)ち尤(とが)め寡(すく)なし」
できるかぎり、たくさんの教えを聞くべきである。
しかし、それを自分が口にするときは、真に納得できていることだけにかぎり、
少しでも疑問のあることは、口外することは慎むがよい。
そうすれば、人からとがめを受けることも少なくてすむのである。