<孔子語録>
◉「思いて学ばざれば則(すなわ)ち殆(あや)うし」
考える、思いつめる。それはよいことだ。
けれども、それだけで、もし学ぶことがなかったら危険だ。
これは、ことに若い人々の心にとめてほしいことばである。
知識も視野も浅く狭い。
それが思いつめて、しかも学ぶことを怠ったばあいは、
的のずれた強弓(ごうきゅう)に矢をつがえているようなものだからだ。
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◉「異端を攻むるは、斯(こ)れ害のみ」
学問・技術などで、すべて正道をはずれたものを異端という。
そして、この異端をも考究するのは、結局益よりも害が多い。
やはり、新奇を追うよりも、
正道を踏んで堅実に勉強することが、成功への本道だ。