佐々木朗希とMLB | 米の心

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今シーズンが始まる前、なかなか契約更改がないということで話題になったのがロッテの佐々木朗希選手。日本人でもトップクラスの能力があるだけに、非常に期待されている選手の一人ですね。このオフにポスティング制度を利用してMLBに向かうのかはわかりませんが、遠くない将来MLB入りをしたいと考えているのは間違いないでしょう。

一方で、しばしば指摘されるのがシーズンを通して投げたことがない点です。今シーズンも、登録抹消を経験しており、このまま行くと規定イニング達成が難しいかもしれません。

その才能は誰もが認める佐々木選手について、ポスティングでのMLB入りが可能かどうかという点で言えば、その規定回数と25歳というのが一つ焦点になるかもしれませんね。

もともと、MLBでは勝敗などではなく、イニングイーターであることというのが評価されます。どれだけ才能があっても、怪我でろくに投げれないのでは、チームにとってリスクなるからです。登録枠が少ないMLBにおいては当然と言えます。怪我が少なく、イニングをきちんと稼ぐというのは先発投手に求められる能力であるというわけです。

山本投手への評価が高かったのもそのためです。日本時代は大きな怪我もなく、投手4冠を3年連続で達成したわけですから、当然期待値が高かったわけです。

しかし、その山本投手も結果長期の離脱が余儀なくされました。

日本人でMLBで活躍した投手は多くいますが、一方で、以前から日本人投手は投げすぎではないかという指摘がされていました。そのためMLBに挑戦後、手術が必要であったりと離脱するケースが多いことに対しては好ましくない意見などもありました。

日本人でMLBに挑戦しようとすると、日本で相応のキャリアがあるので、その分蓄積した疲労もあり、それがゆえに怪我のリスクも少なくないと言えます。

その中で25歳を超えたばかりの山本選手はまだ若く、日本での実績もあるということで、期待値が高かったといえます。ゆえに離脱したというのは、残念な面もあるように感じますね。

山本ですら怪我をした、それは、日本で規定イニング数に到達していない佐々木投手にとっては逆境になる情報tなるでしょう。

ただでさえ登録数に制限があり中4日などでの投球が求められ、体への負担が大きいMLBです。

日本より負担が高いとの見方が一般的ですので、山本投手すら怪我をしたのだから、佐々木投手がどれほど素晴らしいボールを投げれても、きちんと試合に出れないのではという見方がされるのは仕方がないかなと思います。

それを踏まえて考えた場合、佐々木投手がMLBに行けるかどうかといった話になった場合、焦点になるのが前述の規定投球回数と25歳という年齢です。

すぐにでもMLBでプレーをしたいと考えているとされる佐々木選手ですが、球団からすると25歳以下であると高い契約が期待できないため、ボーナスも少ない分、チームへの見返りは少ないとされています。

しかしながら、それはMLBの球団としては、非常にリスクを低く設定することができるということでもあります。

佐々木投手は確かに離脱が多いですが、25歳以下で制限されたサラリーとなれば、そのリスクが限定的となります。安く、故障者リスト入りしているのであれば、他の選手が活躍すればいいだけだからです。

一方でその才能は認められるところなので、25歳以下であれば、契約をするのは悪い話ではないというわけです。

山本選手や大谷選手が活躍するドジャースが佐々木投手を獲得するのではないかという噂もありましたが、これも若いからこそ狙えるわけです。大谷選手や山音選手と高額な契約を結んでいるドジャースでも手を出せるというわけです。

25歳以下という条件ならばいわばその才能を青田買いすればよく、そのリスクは小さいものになります。

25歳以下であれば、規定投球回数を達成していなくても、欲しがるMLB球団があってもおかしくはないというわけです。

一方で、25歳を超えるとどうでしょうか?

そうなると、契約も大きくなりますし、ポスティングでの支払いもそれに合わせて大きくなります。となると、当然大型の契約はその分リスクが大きくなります。となると、単純にタレントをみるのではなく、実績面をより考慮する形になるかと思います。

当然そうなると、規定投球回数を達成できているか、怪我をどんだけしないかというのは重要なポイントになるはずです。

現在22歳の佐々木選手ですが、もし球団が25歳まで認めないのであれば、(NPBをやめて強引に向かうという選択肢はありますが)そこまでに十分な実績を積む必要があります。

3年間で、少なくとも2回、できればこの3年間全てに規定投球回数達成というキャリアが欲しいところです。

体ができていない時期に出場が少なく、その後に体ができていて、きちんとイニングを稼ぐことができているというのであれば、それは十分な評価になるかと思います。そしてそれは1年では心もとないので、数年の実績が必要となるでしょう。となると、25歳以上でポスティングを考えた場合は、それに合わせた実績を今から作っていく必要があるというわけです。

そして、その実績に合わせた大型の契約をMLBの球団は提示するということになります。

さて、そうして考えた場合、佐々木選手がどういう選択をするのか、どう現状を捉えているのかで変わってくるかもしれません。

本人としても当然自分のキャリアは理解しているかと思います。その上で、25歳を焦点にしてその段階で魅力的な契約ができる実績を築き上げることに成功しているという認識にはならないように思います。

そう考えると、周囲が反対しても、25歳以下でのポスティング、あるいは、NPBをやめて、MLBに行くという選択肢を優先する可能性も十分にありそうです。

MLBでプレーすることが目的であれば、現状からすれば、25歳以下である条件の方がその可能性は高いといえるからです。

もちろん、25歳を超えてもポスティングでこれだけの才能があれば十分契約を勝ち取れる可能性はあると思います。

ただ、実績として規定投球回数などで魅力的な提案がなければ、契約条件が厳しかったり、単年契約であったり、あるいは、サラリー面で制限があったり、マイナー契約であったりという可能性になりそうです。

しかしそういう契約であるならば、25歳まで我慢する必要がないというのが正直なところでもあります。となると、一度の人生ですし25歳までまたないという選択肢も当然出てきそうですね。

今季も離脱してしまっている現状からすると、佐々木選手の選択肢も多くはない状況になりつつあるのかもしれませんん。