X いいね非公開へ | 米の心

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X(旧Twitter)がプライベート保護のために、いいねを非公開にすると発表がありました。私が見ている分には非公開になっているのかよくわからないですが、これには賛否があるかなと思いますね。

プライバシーの保護の対象であるかどうかといわれると、確かにプライバシーの対象ではあるでしょう。mixiにはかつて自分のところに誰がアクセスしたか足跡という形で観れる設計などがありました。そういう設計というのはある意味ではありがたい一方で、自分の行動履歴が見られるという意味ではあまり好ましく思わない人もいるかもしれません。

いいねにしても、そのアカウントの使い方によって、押しやすいアカウント、押しにくいアカウントなどもあるでしょう。

例えば公式のアカウントなどであれば、いいねを押すにしても慎重になります。下手な投稿にいいねをしてしまい、そういう思想なのかなどで炎上してしまうということはよく見られる話です。

これはインフルエンサーや芸能人などにはよく見られる動きであり、何かトラブルとなった投稿にいいねをしているなどということで、インフルエンサー側のアカウントも炎上を食らってしまうなんてことは見られる光景ですね。

また、パーソナルな部分というのは誰もが、家族にも友人にもオープンに示しているというわけではありません。

例えば、趣味について家族や友人にはオープンにしていない場合もあるでしょう。今こそゲームやアニメ、漫画などは市民権を得ましたが、10年前くらいなら、大人でそういうのが好きということに対してオタクとしてみるところもありました。

オタク同士としてはTwitterを利用して結びつくというのは非常にメリットがある一方で、その他の人にオタクバレをするという点ではリスクがあったわけです。

結果、匿名性のあるTwitterの特性上、趣味垢などという形で複数のアカウントを利用するなどといった形になるわけです。

ただ、アカウントを作るにしても、趣味用や友人用などにカテゴライズしてそれぞれに運用していくというのは面倒臭いなというところもあります。

そこで、いいねなどの情報履歴が周りに見られなくなるとなると、それは非常にプライベートなところの使い分けをしている人にとっては好ましいところもあるのかなと思います。

料理研究家のりゅうじさんが、これでエロいのにいいねしてもバレないのはいいなんてことをネタのように言っていましたが、立場ある人からすればしっくりくる表現でもあるのかなと思います。

一方で、Twitter、Xの中でのトレンドがなぜ起こるのか、その瞬発力の高さにいいねが見えるからというのはあるように思います。

そのトレンドが誰が、どうしたから、次へ広がっていくか、といった点は重要です。

インフルエンサーであったり、推しの行動というのはファンからすれば気になるものです。

インフルエンサーのいいねは、ビジネス的な側面もあるかもしれませんが、その人の内側を垣間見ることができる、距離の近さをある意味では感じ取ることができる動きでもあります。

あの人がこれをいいねしたから、自分も見てみよう、使ってみようなどの行動の原動力になったというこがある人も珍しくないのではないでしょうか?

もちろん積極的な発信ほどの影響力はでないまでも、誰かのいいねによって、それがその界隈の人には大きな影響力を与えるということは十分にありうるわけです。

それがマイナスの方向であれば、先に書いた炎上などにつながっていくわけですし、一方でそれがプラスの方向につながっていくのであれば大きなビジネスや盛り上がりへと発展していくというわけです。

そういう良くも悪くも性質があったのが、TwitterというSNSの魅力の一つでもあったのかなと思います。

そもそも、Twitterは匿名性のSNSであり、アカウントを複数運用することができます。

その意味で言えば、上述のようにアカウントを使い分ければいいだけであり、その点でいいねのプライバシーの問題はある程度対応ができていたともいうことができます。(あくまである程度はです。)

この辺りはFacebookなどの非匿名性のSNSは大きく異なり、(まぁ本人じゃない垢いっぱいありますけどね)感情的な投稿などもたまに見ますが、それでもいいねをするにしても投稿するにしても、リスクを感じながら運用しているところはありますね。(その意味ではFacebookの方がいいねのプライバシーを保護した方がいいのでは?という気がしますが。)

(裏垢バレて炎上なども見ますけどそれは個人の運用の問題なので)そこを使い分けということである程度コントロールできていたからこそ、そのTwitterの爆発力というのがよりこのSNSが長く愛されてきた理由の一つでもあると言えます。

そう考えると、この選択肢というのは、従来のTwitter利用者からすると、こんなのTwitterじゃないともなり、反対の意見が出てしまうというのも当然なのかもしれません。

実際、Twitter、xとしてはその爆発力、伝播力の高さというのは一つ強みであったのではないかと個人的には考えています。

それにどこまで影響を与えるのか次第では、この選択肢は、よりx離れにつながるリスクもあるということになりますが、さて、どうなるんか動向を見守りたいですね。