第91回 東京優駿 予想 | 米の心

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3歳の集大成東京優駿、日本ダービーの時期がやってきましたね。

競馬は年度のつかわれ方がややこしいのですが、2歳の馬がデビューするのが6月です。そして、この日本ダービーのタイミングはそこから1年経ったタイミングとなります。つまり、デビューして1年後誰が一番強いのかを示すレースそれが日本ダービーとなります。

まぁ、年度代表馬となるとその年の1月から12月までの間で活躍した馬になるので、その辺りが面倒なのですが。

今年のダービーは牝馬のレガレイラが参戦。ウオッカ以来の優勝があるのかといったところが注目されています。

一方で、ジャスティンミラノが皐月賞で圧倒的なパフォーマンスをみせたために、現状としては最も人気になりそうなのはジャスティンミラノなのかなと思います。

しかし、実は牡馬で、皐月賞、日本ダービーと優勝するケースは実は稀です。

オークスの際にも少し記述しましたが、牝馬は近年三冠馬がよく出ており、桜花賞、オークスと勝利する馬が出るケースは珍しくありません。ステレンボッシュは二冠達成とはなりませんでしたが、それでもオークスで強さを示しました。

一方で牡馬で二冠達成したのは近年だとコントレイルがいますが、毎年の様に皐月賞勝利馬の二冠が期待されながらも、なかなかそれが出来ないというのが現状です。

皐月賞はそもそも中山の2000mという小回りへの対応力も求められるトリッキーなコースです。一方の日本ダービーはいうと直線が長く、広々としたコースであり、皐月賞とは対照的なコースと言えます。

その中で皐月賞優勝馬はマークの対象、1番人気となり易く、それが故に、レースの難しさというのもありなかなか結果が結びつかないのかも知れません。

皐月賞勝利馬も日本ダービーを勝った馬も、その後古馬でどこまで活躍するかと言えば、なかなかそれは明暗が分かれている印象があります。

元々実力が抜けている馬の場合は、その後古馬戦線で活躍していますが、割と3歳春まで活躍といった傾向の馬も少なくありません。昨年のダービーの覇者タスティエーラも現状古馬相手にいいところを見せれているとはいえないでしょう。

さて、そんな日本ダービーですが、今回の予想はと言うと、

◎ レガレイラ
○ ジャスティンミラノ
▲ シュガークン
△ シックスペンス
× ダノンデザイル

としました。

本命にしたのはレガレイラ。正直ジャスティンミラノを本命にするのが面白くないというのもありますが、皐月賞では上がり3Fは最速を記録しています。不利などもあった中でと考えると、直線の長い東京での巻き返しは十分にあり得そうです。

今回出走馬の中には、ルメールが騎乗していた馬というのは少なくないのですが、そのルメールが選択したのはレガレイラでした。ルメールはオークスでもきちんと勝利をしており、この辺り復帰後とはいえレース感やクレバーさというのは現役ジョッキーでトップクラスなのは間違いなく、人気的にもマーク的にも今回は前走より落ちると思われるので可能性があると判断しました。

気になる点とすれば、スワーヴリチャード産駒な点でしょうか?スワーヴリチャード自身がこのレースで2着と勝ちきれず、父のハーツクライもまたこのレースで惜しくも勝てませんでした。

古馬になってから活躍する馬が多い印象がハーツクライにはあるのでその辺りがどうなるかは気になりますね。ただ、すでにワンアンドオンリーやドウデュースなどこのレースを勝った馬を排出していますし、そこまで意識する必要はないかも知れません。

血統背景からすれば、ハーツクライの直系のスワーヴリチャードに母父がハーピンジャーと欧州血統であり問題ないかと思われます。

対抗は、ジャスティンミラノ。今シーズンはキズナ産駒は、結果を出して来た事もあり、比較的良血と言われる繁殖牝馬との仔がダービーを迎える年となっており、質の高い馬が多くいるのが一つの特徴です。

その中で、ジャスティンミラノはスローの中でも結果を出し、またハイペース気味の皐月賞でも勝利した事により、今年の本命馬となりました。

血統背景からすると、ディープインパクトの直系のキズナに、母方はデインヒルと欧州で活躍したアメリカ産種牡馬となっています。

デインヒル自身はマイルを中心に活躍した馬で、産駒傾向はマイルから2000くらいを中心に活躍する印象がありますね。母父としてもその傾向はありますが、デインドリームが凱旋門賞を勝利し、フェノーメノが天皇賞春を連覇しています。

距離的には2400は問題なさそうですが、ベストが2000なのか2400以上なのかというところは走ってみて次第ではないでしょうか。

本命候補のジャスティンミラノですが、それでも本命から外したのは、牡馬二冠達成は簡単ではない事、馬券的に美味しくないこと、戸崎が主戦であることでしょうか?

日本ダービーは特別なレースの一つだと思っていて、それは騎手においても同様です。縁のない騎手は本命の馬に乗れてもなかなか勝てないそれが日本ダービーです。福永騎手にしろずっと日本ダービーは勝てなかった一方で、10年〜20年代に勝ち星を挙げるとその後は日本ダービーを短い期間で3勝するに至りました。

戸崎騎手がではその日本ダービーを勝つタイミングなのかというと、正直その点は疑問があるかなという点です。

それはオークスで1番人気のステレンボッシュを勝たせる事が出来なかったという点からも少し感じる話です。オークスの勝利馬とステレンボッシュの勝敗を分けたのは、ルメールと戸崎騎手の差があるかなと感じています。

そして、それを直近でみた以上、マイナスとせざる得ないかなと思いました。

▲はシュガークン。武豊騎乗で、キタサンブラックの半弟ですから人気になりそうな馬ですよね。

この馬は、皐月賞に出ていないのですが、皐月賞はレベルの高いレースであった一方でそれだけ疲労があるのではないかといった点が懸念されます。その点で、皐月賞組ではない馬には今回ワンチャンあるのではないかと考えています。

シュガークンは同条件の青葉賞を勝利しており、距離適性は問題ないですし、前目からレースをする馬のため大崩れのリスクは少ないと思います。掲示板を外した事もなく、ワンチャンありそうな感じがしますね。

武豊騎手は、最近オークスとはあまり縁がないですが、ドウデュースでダービーを勝利するなどダービーでは結果を出している騎手なのでその点も評価したいところです。

△はシックスペンス。こちらも人気になりそうな馬ですが、体質的に皐月賞とダービーどちらも出すのが難しいためにダービーを選択した馬になります。まぁスプリングSのタイミングからすると確かに丈夫な馬でなければどちらもつかうのは難しいかもしれません。

これまで無敗の馬ですが、血統背景みると父がキズナ、母父がキャンディライドの流れを汲む馬となっています。

キャンディライドはアルゼンチン産でアメリカで主に活躍した馬で、ミスプロの流れを組む馬となっています。産駒傾向からするとマイルから2000くらいでの活躍が多く、キズナ自身が割とマイルを中心として活躍する馬が多く、距離延長は牝馬次第というところがあるので、この点は2400がベストであるかは少し疑問がありますね。

マイナスするとすれば、ルメールがレガレイラを選択したということ。シックスペンスもルメールが主戦だったみたいですが、レガレイラを選択しました。皐月賞の結果などを含めるとレガレイラではなくこちらという可能性もありそうですが、レガレイラを選択したというのはそういう事なのかなという気がしますが、皐月賞組以外ではやはあり抑えておきたい馬の一頭かなと思います。

×はダノンデザイル。皐月賞を除外になったということで、未知数なところがある馬ですね。

血統背景は父がエピファネイア、母父がAPインディの流れとなっています。エピファネイアの産駒傾向からすると距離は問題ないかなと思います。

この馬は前目でレースできたときは勝てている一方で、後ろからのレースとなったときは届かないケースが多いですね。あまり上がりが速い方ではないので、前目からしぶといレースを出来るかどうかというのが焦点になりそうです。

そこまで人気にはならなそうですので、自分の競馬を期待したいですね。

人気どころではコスモキュランダは今回予想から外しました。コスモキュランダは皐月賞で素晴らしい脚をみせましたが、父がアルアインであり、皐月賞の勝利馬である一方で、ダービーでは5着と届かなかった馬です。

まだ種牡馬としての傾向のデータはありませんが、アルアインが2000までの馬という印象が強く、モレイラからのテン乗りということで今回はマイナスとしました。

さて、日本ダービーどの馬が勝つのか、いいレースを期待したいですね!