5日に行われたNHKマイルについて。
個人的にはG1のレースの中で注目度の高いレースというわけではないレースの一つがこのレースです。どうしてもクラシック戦線に強い馬が集中し易いというのもあってレースレベルが高くない事が多いからです。
そのためこのレースを勝利してもその後古馬であまり活躍しないといったケースも割と見るレースですね。
しかし、今年に関しては注目のレースの一つと言えるかもしれません。
2歳タイトルを取った牝馬牡馬どちらもがこのレースを選択したからです。
どちらの馬も血統背景からすると2400という距離はどうなのかといったところがありましたので、クラシックの初戦終了後こちらをつかう事を選択しました。
それによって非常に面白いレースとなりました。
2歳の王者であるジャンタルマンタルとアスコリピチェーノは何と単勝オッズで2.9倍で並ぶという中でのレースとなりました。
目立ったミスもない中でスタートとなったこのレースですが、勝利したのは2歳牡馬王者、朝日FSの王者のジャンタルマンタルの方でした。
ジャンタルマンタルは単騎逃げの展開となった皐月賞で、3着という結果でした。前目からのレースでなかなか見せ場をつくったと言えますが、ハイペースの展開でもきちんと最後脚を残せるというのはこの馬の強みですね。
このレースでも先行、前目の位置でレースを進めると、直線早めで抜け出し、その後他の馬に影を踏ませない完勝といったレースでした。
ああいうレースをされると他の馬からすると厳しいですね。
上がり3F33.9は全馬で最速タイです。それを前目からして出せるのですから、他の馬とは役者が違ったといっていいかと思います。
NHKマイルで強さをみせた事で、この馬はマイルから2000あたりを中心に使っていくのかなと思いますが、次のレース何をつかうかは気になりますね。
2着にはいったのは、牝馬の2歳王者であるアスコリピチェーノ。牡馬もいる中で最後脚を伸ばして2着を勝ち取ったのは素晴らしかったと思います。
前走の桜花賞に続く結果となりました。
ダイワメジャー産駒ということもあって、こちらはマイル前後を中心に使っていくと思います。牝馬はVMなどもありますから、マイルを中心とした使い方がし易いですが、秋に関してはマイルCSを狙っていくのかは気になりますね。
奇しくも2歳王者同士のワンツーフィニッシュとなったわけですが、この2頭の戦いというのは秋や古馬になってからも見られるかもしれません。
この馬についても春この後つかうのか、秋はどう向かっていくのか気になるところですね。
アスコリピチェーノもこのレース前目からの展開であり、ロジリオンもやや前目といったところですから、前残りのレースだったといってもいいのかも知れません。
馬券としては人気を分けた2頭のワンツーとなりましたから、渋いものとなったと言えます。
ただ。今回2歳王者の2頭がどちらもこのレースをさっさと選択する様になったというのは少し今後のローテにおいて注目すべき選択といえるのかもしれません。
ロマンなどではなくより勝てるレースを使っていくそのような流れというのは続くかも知れませんね。
また、このレースをつかうという選択をした事によって、オークス、ダービーの予想、出馬する他の馬にも影響が出そうであり、その辺りどうなるか注目したいところです。
ジャンタルマンタル優勝おめでとうございます!