筒香古巣横浜入りへ! | 米の心

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少し前に筒香選手の巨人入りが決定的みたいな記事を目にして、巨人入りとして記事を書いてしまいましたが、話は反転?し、古巣である横浜ベイスターズ入りで合意したとのことです。混乱させる記事を書いてしまい申し訳ありません。

契約は3〜4年で年俸2億ほどが用意される予定とのこと。実際の他の球団も交渉し、横浜より良い条件を提示したところもあったようですが、日本球界に戻ってくるなら横浜にという言葉で送り出された筒香がその言葉通りに戻ってくることを選択したとでもいいますでしょうか。

筒香選手については、MLBに挑戦するもなかなか結果は出ませんでした。MLBに挑戦する選手は2つのタイプに分かれる印象があります。筒香選手や川崎選手のようにMLBで結果が出なくても、マイナーリーグでもがきながらも挑戦し続けるタイプと、ある程度早い段階で見切りをつけ、日本球界に戻ってくるタイプです。有原選手などは比較的に日本球界復帰の選択は早かったですね。

粘って挑戦し続けて結果が出るということはそれほど多くないですし、選手生命には限りがあるため、通用しないのであればさっさと戻ってくれば良いのにという声はファンの中からも少なからず聞こえてくる話ですが、それでもな5年もがき続けたというのは、MLBでプレーをしたいどこまで通用したいかというところへの純粋な野球少年としてのチャレンジしたいという思いがあったからなのかなと思います。

そのあたり不器用ながらも野球と向き合っている印象の強い筒香選手でしたから、当初巨人入りが決定的となった時は、現状からすると仕方がない、そういう選択になるのかなとも思いつつも、少し残念な思いもありました。

送り出した時の感じや筒香選手の性格的にいけば、金銭を積み出場も確約がされるであろう球団よりも、律儀に横浜に戻ってくるという選択肢を選ぶような印相があったからです。

しかしながら、結局巨人ではなく、横浜で合意というところを見ると、やはり筒香選手らしい選択をしたのかなと思います。

まぁ筒香選手について詳しく知っているわけでもなんでもないので、勝手な意見ですが、MLBに挑戦しようとしたのだから結果が出なくてもすぐに諦めるべきではないともがいていた選手ですから、そのあたりは安易な選択はしないところはあったのかなと思います。

ただ、以前記事にした通り、筒香選手についてでは横浜に戻ってくるとなったからといって、その起用法がどうなるかというとまだまだ不確定なところがあります。

オースティンの離脱などがあったとしてもファーストで佐野を使う、レフトは関根選手を使うなどといった形である程度埋めることができているというのは現状として確かだからです。守備や走塁の面での貢献度が決して高くない筒香選手ですから、それゆえに使い方やポジションが限定的になりやすいというわけです。

それでもなお、筒香選手を取ったというのは、球団の顔となる選手であり、後々球団を選手をやめてもフロント入りして残ってもらいたいという思いがあり、そして、筒香選手のもつマインドというところへの評価が高かったというのがあったからかと思います。

横浜は近年ドラフトで弱点となるポイントを指名し、着実に力をつけてきたチームです。FAなどによる補強ではなく、自前である程度力をつけてきました。

一方でDeNAになってからは、合理的な判断を優先するケースが特に最初の頃は多く、ベテランなどに対してもドライな決断をするケースが多かったように思います。

結果、個々の能力はあるにも関わらず勝ちきれないチームという印象が強いチームですね。

昨年などはまさしくそうで、東選手が復活し、今永にバウアーという球界トップクラスの先発陣がおり、野手を見ても、牧や宮崎といった日本代表クラスの選手がいて、優勝を目指せるチームになっていたにも関わらず、後半失速し3位でペナントを終えました。

采配やちょっとしたことでゲームの流れが本格的に変わるということは実は多くないと思います。しかし、それが年間に10もあれば順位は1つ、2つ変わってきます。その年間の勝てたかもしれない10敗を落としてきたからこそ横浜は優勝ができないチームだったように思います。

横浜はベテランでは宮崎選手がいますが、比較的投手も野手も若い選手が多いチームです。勢いに乗れば怖いけど、どこかタンパクで終わってしまうことも多いチームですね。

そこにおいて、チームの柱となる選手の存在というのはやはり必要かと思います。

牧選手が中心的になりつつありますが、やはり若く、その牧選手をきちんと支えてくれる選手、チームのマインドになる選手というのが必要であり、その選手こそ、DeNAを盛り上げてきた選手の筒香選手というところに期待をしたいのではないでしょうか?

筒香選手は、少年野球の現状などに危惧をしており、そのことを発信したり、また地元にスポーツアカデミーを作るなど、野球のこれからについても積極的な人物です。

そのような人物がいること、その考え方がチームに入っていくことそこに、新たな変化を期待しているように思います。

バウアーが昨年入った時もMLBの超一流の考え方というのは投手陣に影響を与えました。筒香選手もまた、MLB、マイナーリーグで感じてきたことというのを横浜に浸透させてくれるのではないでしょうか?

また、チームの現状としてみた時、確かに筒香選手が守るようなポジションに他のレギュラー候補がいるというのは事実ですが、選手層は厚いわけではなく、また将来的に未確定な要素も多いというのが確かです。

例えば佐野選手についてもFAの可能性がありますし、宮崎選手はベテランであり、やはりある程度休ませながら使っていきたいというところがあります。オースティンは怪我で離脱していますが、契約を考えると来年以降はどうなるかわかりません。

そうなってくると来季以降どうやって戦っていくのかといった点でも、複数年契約を勝ち取っている長距離打者がいるというのは大きなポイントになるというわけです。

正直今のNPBでどこまで活躍できるかはわかりませんが、将来の幹部候補、チームの精神的柱とマインドへの影響、複数年契約を勝ち取っている長距離打者、そして地元ファンに愛された選手が戻ってくるということそれらを考えると筒香選手の復帰というのは十分見返りがあるという判断になったのかなと思います。

年俸は2億くらいだそうですが、2億くらいはグッズが売れればすぐに回収できるでしょうから、それほど年俸の高さなども気にする額ではないかなと思います。

調整後当初はやはり年俸からしても、スタメンとしての起用というのが考えられるのではないでしょうか?その中ですぐに結果を見ながら起用法というのは調整していくかと思います。

一時期は巨人入りが決定的と言われた筒香選手が横浜に戻ってくるというのはファンにとっては嬉しい限りではないでしょうか?

あと一歩なにか足りなかった横浜、そこに筒香選手が戻ってくることでどう変わるのか注目ですね。