NBA AS 24 ロースター | 米の心

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さてスーパーボウルがある2月、アメリカでの注目イベントのもう一つといえばNBAのASかもしれません。とはいえ、最近は怪我などをしたくないためにDFを真面目にしないなどといったこともあり、ASゲーム自身はあまり楽しめないということが多いですね。もっといえば、昨年はマクラング選手がダンクコンテストを久々に盛り上げましたが、スキルチャレンジなども含めてサタデーイベントも、3pコンテスト以外はそれほど盛り上がらないといった印象もあります。

ただ、選手からすればASに選ばれるというのは名誉のことですし、こういうところに選ばれるかどうかというところがサラリーにも影響することもあるので選ばれるということは重要かもしれません。まぁASに選出されることが重要であるとするならば、そこで真剣なプレーを見せてほしいというのが正直なところではありますが。

では、今年のロースターとして発表されたのは以下の通り(その後変更があるかもしれませんが。)

■イースト
スターター
ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)
タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)
デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)
ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)

控え
バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)
パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)
ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)
ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)
タイリース・マクシー(フィラデルフィア・76ers)
ドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)
ジュリアス・ランドル(ニューヨーク・ニックス)


■ウェスト
スターター
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)
ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)
シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
二コラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)

控え
デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)
ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)
アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
ポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)
カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)
カール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)

このうちエンビードは、手術するという話になっているので、代わりの選手になるかと思います。

イーストのスターターについては、選出された選手は妥当かなといった印象ですね。ヤニス、エンビード、ハリバートン、テイタムあたりはMVP候補にも今シーズン名前が挙がる活躍を見せています。リラードについては今シーズンそこまで圧倒的なシーズンという印象ではないですが、ブレイザーズからの移籍で話題性がありました。

イーストの控えを含めて個人的に注目度が高い選手は、ハリバートンとマクシーの若手ガードですね。どちらもパスセンスが素晴らしく、得点能力が高いだけではなく、TOも少ないのが特徴です。ハリバートンはムラがありますけど、この二人は若手ガードの中では非常に注目の選手ですし、マクシーはAS初出場というのもあって、ASの空気を楽しみながら自分のスタイルというのを魅せてくれるのではないかと期待したいところです。

西についても、スターターの5人については異論なしといったところではないでしょうか。NBAの顔でありレジェンドであるレブロンは選出されて当然でしょうし、ドンチッチ、SGA、ヨキッチはMVP候補の常連です。KDについてもNBAが誇るレジェンドであり、非常に人気の高い選手ですね。

カリーがAS常連のスターターでしたが、今シーズンについてはGSWのチームが停滞し、連続3p試合数も途切れるなどもあり、状態が結果に出てしまったのかもしれません。ガード枠は2枚ですから、そうなると順当に今年のMVP候補のSGAとルカを差し置いてまでというところには至らなかったのかと思います。

東ではトレイ・ヤングが選出されていないように、(まぁヤングの場合はヒールすぎるというのもあるかと思いますが、)チーム順位というのはある程度やはり影響するかと思います。

NBAのASに選出されやすいチームというのは、やはり今シーズン結果を出しているチーム、そして、大都市の人気チームというのが中心的になりがちです。東で選出された選手の中でそれに当てはまらないのはマジックのバンケロですが、マジックは今シーズン開始直後は快進撃をしており、その前半の影響というのがASでの獲得票数に影響したと言えます。バンケロ自身素晴らしい成長を見せていますし。西でにても、上位チームと人気チームが基本で構成されています。サンズは出だしで躓きましたが、ブッカーKDビールのビッグ3は話題になりましたし、現在順位は回復してきていますね。

選出漏れとなった選手で、選ばれてもおかしくなかった選手といえばハーデンなどでしょうか。ただ、ハーデンはちょっと発言の面で印象が悪く、またLAC加入後は連敗するなどといった形がマイナスに響いたのかもしれません。

他にも西で言えば、マルカネンやマレー、シェングン、サボニスなど選ばれてもおかしくない選手が多くいますが、かといって今回のスターター、控えがおかしいという話ではなく、単純に12名という狭き門というのが大きな影響を与えたのかと思います。特にガードについては、スターターで2枚、控えで2、3枚といったくらいで5名前後ですから、ハードルは高かったのかと思います。

カイリーのようなビッグネームが選ばれてないことからもそれはわかりますね。

さて、割と微妙なASとなることが多い近年ですが、その意味で言えば、ASよりは今年は若手のASであるRSが面白いかもしれませんね。

RSに出場予定の選手は以下の通り
1年目
ビラル・クリバリー(ワシントン・ウィザーズ)
キヤンテ・ジョージ(ユタ・ジャズ)
ジョーダン・ホーキンズ(ニューオーリンズ・ペリカンズ)
スクート・ヘンダーソン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
チェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)
ハイメ・ハケスJr.(マイアミ・ヒート)
デレック・ライブリー二世(ダラス・マーベリックス)
ブランドン・ミラー(シャーロット・ホーネッツ)
ブランディン・ポジェムスキー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
ケイソン・ウォレス(オクラホマシティ・サンダー)
ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)

2年目
パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)
ダイソン・ダニエルズ(ニューオーリンズ・ペリカンズ)
ジェイレン・デューレン(デトロイト・ピストンズ)
ジェイデン・アイビー(デトロイト・ピストンズ)
ウォーカー・ケスラー(ユタ・ジャズ)
ベネディクト・マサリン(インディアナ・ペイサーズ)
キーガン・マレー(サクラメント・キングス)
シェイドン・シャープ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
ジャバリ・スミスJr. (ヒューストン・ロケッツ)
ジェイレン・ウィリアムズ(オクラホマシティ・サンダー)

Gリーグイグナイト
イサン・アルマンサ(Gリーグ・イグナイト)
マタス・ブゼリス(Gリーグ・イグナイト)
ロン・ホランド(Gリーグ・イグナイト)
マック・マクラング(オシオーラ・マジック)
タイラー・スミス(Gリーグ・イグナイト)
オスカー・シブエ(インディアナ・マッドアンツ*)
アロンデス・ウィリアムズ(スーフォールズ・スカイフォース)

なんとバンケロは2年目でASに選ばれたことによってRSとASどちらにも選出ということになってしまいました。2年目でASに選出はドンチッチ以来になるでしょうか?

RSが注目なのは、若手にとってアピールの場として貴重な場である上に、イグナイトの選手も選ばれるからです。彼らにとっては注目される舞台であり、ここで結果を出せるかどうかというのは大きな意味合いを持ちます。

その中で、今シーズンは1年目のルーキーが素晴らしく、2年目の選手も順調に成熟した選手が多いというのが特徴です。

新人王候補に名を挙げるウェンバンヤマやホルムグレン(チェットはなぜ1年目扱い?全休だったからですかね?)に、本来この2名がいなければ新人王取れたであろうブランドン・ミラーなど面白い1年目が多く、2年目はASにも選出されたバンケロのほか、マサリンやキーガン・マレー、シャープ、ジャバリにジェイレン・ウィリアムズなどこちらもこれからが楽しみな選手が多いです。

またRSは注目の選手をピックアップする上で、チームが強い弱いではなく選出している感じがいいですね。ピストンズであろうと関係ないわけです。まぁチェットやウェンバンヤマなどはチームの主力になっているのでどこまで本気でやるかはわかりませんが、なかなか面白いメンバーなだけにRSも注目したいですね。

今年のASウィークはどのような感じになるでしょうか。楽しみですね。