広島人的補償で日高暖己獲得 | 米の心

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5日、FA宣言でオリックス入りが決定していた西川龍馬選手の人的補償として広島は22年のドラフト5位指名の日高暖己選手の獲得する意志をオリックスに通知したと発表しました。

日高選手はまだ19歳と若い選手であり、高卒2年目、19歳の選手が人的補償で移籍するのはヤクルトに移籍となった奥村展征以来2人目とのことです。

オリックスはこのところ投手の育成がうまくハマっていますから、そのオリックスが目を付けた若手ということで広島としても関心を引いたのだと思います。

若手選手はプロテクトの対象となり易いのですが、流石に2022年指名とはいえ、ドラフト5位の選手までプロテクトに入れるというのはオリックスとしては難しかったのかと思います。ちなみに巨人からヤクルトに移籍した奥村選手はドラフト4位指名でした。

ポスティング制度でドジャース入りとなったオリックスの山本選手がドラフト4位指名であり、ドラフトの下位指名からの成功のような表現というのが、しばしばされたりもしますが、個人的には高卒でドラフト4位5位というのは相当の期待がなければ指名される順位ではないと思っています。

ドラフト1位は、その年の注目度が最も高い12名が指名され、それに続く2位指名というのは、大学や社会人などの即戦力候補というのが指名されがちです。

チームの総合力をアップさせ、翌年に優勝争いをしようとなるのであれば、上位で即戦力選手を確保しておく戦略と言うのは妥当性があります。

オリックスの場合は、昨年などは高校生がドラフトの中心で話題になりましたが、そういう指名になったのは、ドラフト上位即戦力投手を指名して来て十分な投手力がいる分育成への意識を回す余裕がある点、そして、ドラフトの下位での社会人指名が成功している点があります。

ドラフト下位の社会人は、どちらかといえば一長一短がある選手が多いですね。

横浜で首位打者を獲得もした佐野選手もその打撃については全日本の4番を任されたりと十分な評価があったかと思いますがそれにもかかわらず9位指名というのは、守備であったり他の評価がそれに見合わなかったというところがあるのかなと思います。

一方で、そういうところをカバーできれば戦力になると言うのがドラフト下位の社会人選手の面白さであり、投手だと特に先発にこだわらなければ下位選手でもその面白さをうまく活かす事が出来えれば戦力となるケースというのは少なくありません。

オリックスの場合、その辺り下位の社会人選手の活躍というのがうまく機能しているチームだったりします。

それが故に、きちんと育成したい期待の出来る高校生を3位〜5位あたりで指名できるというわけです。

日髙選手は、山本選手のフォームを参考にして成長し話題になった選手であり、高校時代は100球未満の完封勝利マダックスもし、富島高校を夏の甲子園に出場させています。

ドラフト5位指名はこの年のオリックスのドラフトでは最後となりますが、5名しか指名しておらず、高校生では他3位指名の齋藤選手のみというところでオリックスからの期待値も高かった選手なのではないでしょうか?

ちなみに23年のファーム成績は20投球回数で3.15とルーキーイヤーとしてはまずまずといったところ。

オリックスの厚い投手層を考えると広島入りというのはチャンスも広がると言う意味では大きかったのかと思います。

一方で広島からすると主力であった西川選手が離脱しその補償が投手という点がどうチーム編制に影響するか気になりますね。

広島は現役ドラフトでも楽天の内間投手を指名しています。新外国人選手の補強はしているとはいえ、近年外国人野手の成績は以前以上に計算できないところがあり、これまでの補強をベースに考えると得点力の低下というところをどうカバーするかといった点ではもうもう少し動きが欲しいところではあります。

この辺り自前の選手が出てくるのか、何らかの動きがあるのか、それも含めて注目ですね。

1年だけしか在籍しておりませんでしたがすぐに補償として欲しがる動きがあると言うのはそれだけ期待されていると言う事でもあるかと思いますので日髙選手には頑張って欲しいですね。