現役ドラフト2023 | 米の心

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ちょっと遅くなってしまいましたが、先週行われた現役ドラフトについて。

昨年から始まった制度ですが、初年度でチームの力となって貢献した選手が2名出たというのもあって、ちょっとずつ現役ドラフトに対しての球団の考え方というのが変わってきたのかなという印象を受けました。

今回も各チーム結局1人しか指名はしませんでしたが、各チームの使命は以下の通り。

阪神 漆原大晟 オリックス
広島 内間拓馬 楽天
DeNA 佐々木千隼 ロッテ
巨人 馬場皐輔 阪神
ヤクルト 北村拓己 巨人
中日 梅野雄吾 ヤクルト

オリックス 鈴木博志 中日
ロッテ 愛斗 西武
ソフトバンク 長谷川威展 日本ハム
楽天 櫻井周斗 DeNA
西武 中村祐太 広島
日本ハム 水谷瞬 ソフトバンク

今回の指名順は巨人、阪神、オリックス、中日、ヤクルトの順だったようです。

昨年は指名された選手は投手6名、内野手2名、外野手4名でしたが、今年は投手9名、内野手1名、外野手2名と投手が多くなってきています。多分、この投手が中心という方向性は今後も続いているの行くのではないかなと思います。

チームの編成を考えた際に、やはりドラフトなどでも投手が中心で指名される分、投手の枠というのは全体の半分くらいになっていますから、出すのであればそこからが出しやすいですし、また他の球団も投手を出すであろうというところから投手を獲得し補完しやすいとなるからです。内野手などを下手に出して。反対に内野手が取れなかった場合は、二軍の試合も含めてチームの編成に影響が出てしまう可能性があるということを考えると、野手より投手となるのは仕方ないのかなと思います。

今回現役ドラフトに出てきた選手は、昨年と比べて1.5軍といった印象で本当にそのチームで戦力になるかどうか、他のチームに行けば活躍の場があるのではないかといったところの選手が出てきたなという印象ですね。

現役ドラフトの老婆愛、指名が多かったチームから順に指名できますから、質の高い選手を出せばそれだけ、早くに指名できる可能性が生まれ、選択肢の幅が出るということになります。

阪神は昨年SBから獲得した大竹がブレイクし見事優勝に貢献しましたが、今年馬場を出すあたり、いい選手を出していい選手を取ろうという意思があるように感じられますね。

実際指名順で上の方だったとされる、巨人は阪神の馬場選手を指名したり、阪神もオリックスの漆原選手を指名したりと、人気になりそうなところは指名順が上の選手がどんどん指名していっている印象を受けます。

この辺り、現役ドラフトの思惑だった選手の流動性を高めるという点で成功しているのではないでしょうか。

今年の現役ドラフトをみると、ドラフト1位の選手が3名いるというのは一つ特徴かもしれません。

横浜入りをした佐々木選手、巨人入りをした馬場選手、オリックス入りをした鈴木選手がドラ1指名選手ですね。

昨年は巨人入りをしたオコエ選手などがドラ1指名選手でしたが、ドラ1の選手はやはりそれだけチーム内でも期待されていた選手が多く、その選手にラストチャンスを与えようとなった時に、トレードに出すのか、現役ドラフトに出すのかといったところが選択肢になったのかなと思います。

その意味で言えば、選手にチャンスを与えたいという意味でドラフト1位の選手というのは今後も現役ドラフトに名を連ねる可能性は高いように思います。

それだけ期待されていた選手で注目度がある選手であれば、現役ドラフトで人気になる可能性も高いですし、人気になれば上位で指名権を得ることができます。

そう考えると、ドラ1という扱いややはり特別なものがあると感じますね。

そもそもドラ1の選手は下位の選手より多くチャンスをもらってきているはずですが、現役ドラフトでもチャンスをもらえるとなると、かなり優遇されている存在という印象を受けます。

それこそ下位の選手であれば、どこかで実績がなければ現役ドラフトなどに選出されずにそのまま戦力外になっていてもおかしくないわけです。

そう思えばドラフト1位はやはり恵まれた存在なんだなと思いますね。

さて、球団の現役ドラフトに対しての思惑もそれぞれに感じられた今年の現役ドラフトですが、果たしてどの選手がチャンスを掴むのか注目です。